水は空気や養分と共に芝生の生育には大切な事の一つです。 |
地表からの蒸発と植物からの蒸散(蒸発散)によって、床土中の水分は失われ、床土は乾いて行きます。更に、植物の吸水能力を超えるほど床土が乾燥すると植物は水を吸えなくなりストレスがかかってしまいます。したがってストレスを与えない為には芝生からの蒸発散によって床土の容水量が使い切られる前に散水を行う必要があります。
散水は、晴天や乾燥が続けば3〜5日に一度土にしみこむようにたっぷりとかけてあげましょう。
たっぷりと水をあげる理由は、散水頻度を多くしたり表面だけに水が濡れるような散水を繰り返していると、芝の根は水を求めて地表近くの浅い部分にしか根が伸びなくなるので、床土深への酸素の供給が減り、深くまで伸びていた根も酸素不足で死んでしまうことになります。更に根が短くなるために、芝生はちょっとした乾燥にも弱くなってしまうからです。
又、芝生表面が過湿状態になると病害や藻が発生しやすくなる上に、植物体が軟弱になり損傷しやすくなります。 そのために散水時には床土に水が行き渡るようにたっぷりと行い、かつ蒸発散により容水量を使い切る直前まで、できるだけ間隔をあけることが大事です。
ただし日陰や風通しの悪い部分、水が浸透しない部分には少なめにした方が良いです。浸透しない所に逆にたっぷりと水をかけてしまうと、水がたまって呼吸が出来なくなり根も腐れます。
葉先が丸くなったりカサカサして元気がなくなってくれば、水分不足ということになります。
散水は風が収まり、蒸発散も少ない夜から朝に行うのが良いのですが、朝に散水する時間が無い時は夕方に散水すればよいです。この時間帯の散水は茎葉に付着した露を払い、病害の発生を防ぐうえでも有効とされています。日中の、特に乾燥時期に散水すると地温が上昇して芝が蒸れてしまい病害の発生を促すことになりますので、日中の散水は避けましょう。
散水はホースにノズルを付けた物で(シャワーや霧等)散水すると簡単ですが、面積が広い場合はスプリンクラーを使った方が効果的な時もあります。
個人的にはよほど面積が広くない限りは自分でホースを引っ張りながら水をかけたいと思っています。その方が芝生も観察できて病気や害虫の発見につながります。
その他保水剤や浸透剤などもあります。
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