植物は光合成によって、太陽のエネルギーを利用して、空気中の二酸化炭素と根から吸収される水から、炭水化物を合成する。炭水化物と根から吸収される養分を使い、葉・茎・根を作リます
|
芝生の生育には水と肥料が必要で、中でも植物にとってもっとも必要な養分で土の中で不足しやすいのは窒素、燐酸、カリウムであり、これを肥料の三要素といいます。
そのほか、カルシウム、マグネシウム、硫黄を多量要素といい、鉄、マンガン、銅、亜鉛、モリブデン、ホウ素、塩素は微量要素といいます。
養分名 |
効果 |
役割 |
窒素
(N) |
葉緑増進 葉の展開等 |
芝にとって最も重要な成分で窒素が不足すると葉緑素が少なくなり、葉は黄色く水分含量が多くなり病気になりやすくなる。 |
燐酸
(P) |
根の発達 呼吸 光合成タンパク合成等 |
細胞分裂に重要な働きをしており根の生育にも関係している
生育の初期に必要なので不足すると初期成育を害し根の生育を悪くする。 |
カリウム
(K) |
光合成 酵素の触媒
気孔開閉 貯蔵養分の蓄積 |
たんぱく質や炭水化物の合成、水分の蒸散等様々な反応の助けをしている。 茎や根を丈夫に育て、根の発育を促し病害虫や暑さ寒さに対する抵抗力を強くします。 |
芝生は何回も繰り返される芝刈りで養分の貯蔵庫である葉を失い流失した分を合わせてそのつど必要な養分を追肥で補います。 今回は粒状の高度化成肥料を使って説明しています。
化成肥料は2種類以上の肥料を科学的に増粒、成型して製造されたもので、窒素、燐酸、カリの3要素が30%以上含まれる物を高度化成肥料と言います。
長期間有効な緩効性肥料もあります。
施肥の量は1u当り高度化成肥料を約30g(軽く一握り)程度が適量です。
芝生の生育状況や葉色を観察して色ムラが出ないように均一に撒きます。
色ムラが発生すると芝草の生育量、葉色にムラが出て美観を損ねるのみならず、損傷を受けた芝生の回復にも影響を及ぼします。
均一に撒く為には、施肥時に均一に撒き、少量、多数回施肥を心がけるようにすると綺麗に撒くことが出来ます。又、生育旺盛な春と秋をメインに施用して夏の生育停滞期は控えめにします。
粒状化成肥料の場合には、肥料焼けを起こしやすいものが多く、曇天、少雨時の施肥を心がけて、曇天時の施肥には必ず散水を行います。
又、晴天時の場合には、午前、日中の施用は避けて3時以降に実施し、施肥後3時間以内に散水を行います。 散水時間は1回5〜10分程度が一応の目安です。
散粒機を使うと簡単・均一に撒く事が出来ます。
肥料には他にも色々な種類があります。
ご質問等ございましたらお気軽にお問い合わせください。
|