風よ雲よ人よ


『旅』。 それは私にとって”風”に吹かれ”雲”を眺め,

”人々”の行き交う 見知らぬ街の雑踏の中で,

未知の自分に遭遇する世界なのです。

そして,ドイツ,フランス,スペインへ。

オランダ駐在の,松井昭彦.治子ご夫妻をを訪ねて一月間の旅。





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[スケッチ.オブ.スペイン。]

ある街の夜景。

日本の都市がなくした夜の陰影の美しさがあります。
やるせないような甘さが漂うふしぎな暗さ。

幻想的な夜景を眺めていると
マイルス.デイビスのアランフェスの協奏曲を聴きたくなりますね。
そしてスペイン.ワインを。


ロッテルダムの松井氏のオフィス。

[何れ菖蒲か杜若]

美しさとは匂い立つような知性と,確立した自己を持つこと。
美醜は,皮膚一枚の問題に過ぎない仮面の世界。

本当の美しさとは内面からにじみ出るものですね。 
いずれも数か国の言葉を話せる才媛です。




リヤド郊外の砂漠にて。

厳しい戒律でアルコールは御法度ですが,何故かグラスの中にはウイスキー。
弾むような酔いが,いつしか心の中の五線譜から,遠いあの日の,あのメロディーを
呼び覚ましてくれて,それが木霊のようにリフレーンしていました。

むち打ちの刑にも遭わず,月と砂漠の夢幻的な一夜の松井氏。


ドイツの公園で。

整然とした秩序美がやはり[ドイツ]だという感じです。


オランダの公園で。

風景は,その美しさを心に受け止める旅人のもの。


闘牛場。

タイロン.パワー主演の往年の名画[血と砂]の舞台となった闘牛場です。
タイロン.パワー扮する,凛とした官能美を感じさせるマタドール。
本当に素晴らしかったですね。



太陽がいっぱい。

いい映画でしたね。
あの映画の影響でヨットを購入した何人かの友人がいました。
私は買えませんでしたが,その代わりにあのテーマ曲だけはずっと側にいます。

燃えるような上昇志向の中での,羨望,屈辱,嫉妬,野心の渦巻く心の襞と
焦燥感と愛憎のはざまで揺れ動く葛藤を,見事な陰影で演じたアラン.ドロンでした。


スペイン,ピレネーの村です。

国境の村です。
山の向こうはフランスですが,両国にまたがってバスク人が住んでいます。
私の友人が,M画伯と二人で家を借りて暮らしていました。

余談ですが,ベレー帽はバスク人の固有の民俗ですから,
この地方はベレー帽の故郷と言えるかも知れませんね。


スペイン広場。

ドン.キホーテと従者のサンチョ.パンサの像。

人間は,ドン.キホーテ型と,ハムレット型に分類できるそうですが。
さて私は,,,,,。
そして貴方は,,,,,。


スペインのウエスカです。

ローマ時代,ポンペイオポリスと,軍用道路で結ばれていた要衝であったといわれています。

カスティーリァのコバルト.ブルーの空と廃墟。
まさに、 夏草や/兵(つわもの)どもが/夢の跡。 のスペイン版です。


ザビエル城(ナバラ王国)と,フランシスコ.ザヴィエルの生家。

ここで生まれたフランシスコ.ザヴィエル(1506〜52)は,イエズス会の創立者のひとりであり
宣教師として天文十八年(1549)に来日,二年あまりの滞在であったが,我が国に大きな影響を
与えたのみならず,当時の日本について,ヨーロッパ世界への最初の報告者でもあった。

日本について報告書の手紙の一節から。

<日本人は大抵貧乏である。しかし,武士たると平民たるとを問わず,
貧乏を恥辱だと思っている者は一人もいない。>

<私達が今までの接触によって識ることのできたかぎりにおいて,日本人は,
私が遭遇した民族の中では,一番誇り高く,傑出している。>

しかしながら
某国の植民地化著しい今日的風潮の中の日本人はどうなのでしょう。


欧州滞在記.オランダでの日々

オランダの自転車で、、足が届くのかな。


そよ風と私。



運河の畔で。
この水は流れながれて日本の海まで漂っていくのかしら。



可憐な花、絢爛たる花、妖艶な花、、、そして散り終わった日本の花二輪。


風車、、、懐は火の車。


風に訊く。



街角で、、、一期一会


百花繚乱。


食欲、、それは最も真実の執念です。


昼下がりのひととき。

流れる曲は「魅惑のワルツ」


汝、狭き門より入れ。


旅、、、それはシナリオのない世界。


甃(いしだたみ)。


オランダの松井氏宅で。


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