横綱  双葉山





 
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 昭和の名横綱 双葉山の立ち姿は「股関節で地
面を捉えた形」で全身に全く力みがなく、次の動
作に極めてスムースに移行できる所謂ニュートラ
ル・ポジションにあり、「隙のない」理想的な姿勢
が看て取れます。

 力みや予備動作がなければ相手に隙が見え
ないため、最小の動きで最大の効果を目指した
「速く」て「美しい」日本古来の武道の動作が可
能となり、あらゆるスポーツの基本となります。

  (写真は 国立国会図書館 「近代日本人の肖
像」より)


  相撲の「腰割り」については、身長166cm、体重100kgの小兵ながら昭和の最長記録46歳11ヶ月も大相撲の土俵を勤めた力士「一の矢」の著した「お相撲さんのW腰割りWトレーニングに隠されたすごい秘密」 実業之日本社 に詳しく解説されております。この本に掲載されている横綱 双葉山の土俵入りの写真を見て、その見事な腰割りの構えの完成度の美しさには誰もが感動させられます。
 「腰割り」と「スクワット」では働く筋肉が全く違う点を意識して実施することが重要です。イチロー選手の場合は「腰割り」に肩の回転を加えたストレッチであって、「スクワット」ではありません。


  昭和15年2月の両国国技館での男女川との「三段構え」の写真では、双葉山は男女川と比べて腰をより深く落としているにも拘わらず、脚には全く力みがなく究極の「腰割り」が看て取られ、横綱 双葉山の身体能力が如何に優れていたかが判ります。

 これらの貴重な相撲写真を提供した両国の「工藤写真館」については、創業者の孫に当たるノンフィクション作家 工藤美代子著の「工藤写真館の昭和」 講談社文庫 を是非ご一読下さい! (2014/10/29)