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徒手抵抗ストレッチとは主に二人がペアになって、一人がもう一人に対して伸ばしたい筋肉に対して抵抗をかけ、その後ゆっくりと伸ばしていくストレッチ方法です。PNFストレッチとも呼ばれますが、PNFとは本来理学療法士の専門用語であり、資格をもたない人がPNFストレッチをすることはありません。手技手法としてはPNFストレッチに準じた方法ですが、ここでは徒手抵抗ストレッチとします。

一人で行える徒手抵抗ストレッチとしては手関節の屈筋、伸筋(いわゆる前腕)のストレッチなどがあります。

【コントラクト・リラックス】

伸ばしたい筋肉を一度収縮させ(コントラクト)、その後リラックスしてストレッチしていく方法です。手関節の屈筋(掌屈)と伸筋(背屈)を例に説明します。


コントラクト・リラックスの例

@屈筋をストレッチ(背側にストレッチ)するとき、反対側の手で掌を押さえます(抵抗:き黄色の矢印)

A屈筋に強い力を発揮させます(オレンジの矢印)

B抵抗をやめてゆっくりと筋を弛緩させてストレッチしていきます(オレンジの矢印を解除)。

【ホールド・リラックス】

伸ばしたい筋肉に抵抗をかけ、その後ストレッチします。ハムストリングスのストレッチを例に説明します。


ホールド・リラックスの例

@まずハムストリングスをスタティックストレッチでゆっくりと伸ばしていきます。

Aそこでオレンジの矢印方向に向かって、ストレッチされている人が力を加えます。補助者はそれに対して抵抗します。

B一定の時間抵抗をかけたのち、またゆっくりとストレッチしていくようにします。

【注意する点】

●過度に抵抗をかけないようにします。
力強く行うと関節や筋肉を傷める原因となります。

●筋肉の走行を理解して行います。
ストレッチ方法に慣れたパートナーが必要となります。
 

クライオストレッチ

クライオストレッチはクライオセラピー(冷却療法)の一つの手法として用いられます。主にケガをした後のリハビリテーションなどで利用されます。

ケガをしたときの応急処置としてアイシングを行いますが、アイシングでは痛みや腫れを抑えることを最優先とさせるため、筋肉や関節の動きなどは低下します。アイシングをした後の患部は痛みの感覚が軽減されているため、その状態でゆっくりとストレッチさせるようにすることで、関節可動域を出来るだけ確保することを目的として行います。

ただし応急処置の場合はまず医療機関を受診し、傷害が起こっている部位を特定することが先決です。クライオストレッチはケガから復帰するためのリハビリテーションの段階で、医師と相談しながら行っていくことが必要です。

 

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