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 労働大学出版センター  

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〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町3-10-15 富士ビル503

働くものの月刊学習誌 『まなぶ』労働大学出版センター

 『まなぶ』は、1960年の創刊以来、働くものの月刊学習誌として労働組合青年部、女性部をはじめとした労働者の学習活動のなかで育てられました。誌面は、社会の主人公である労働者が学習活動を通じて、この社会のさまざまなできごとから、その矛盾、発展について広く考えあうことをテーマに編集されています。
 なんで賃金が上がらないの、なんで憲法を変えようとするの、なんで格差や貧困が広がるの……と感じているあなた、いっしょに考えていきませんか。

◆新刊 『まなぶ』3月号(№813)          2024年3月1日発行



まなぶ2024年3月号表紙
今月のどころ
 特集 男女共同参画ものさし

 私たち自身、子どもの頃から刷り込まれた性への認識があります。同時にそれは、日常での役割意だったりします。国際化の下、いたるところに広がる格差・貧困。日本でもこれまでのありようが見直され、変化が求められてきました。その一つ、男女がともにになう社会への変革がいま、急がれます。
 でも、いったいだれが、どんな目的・理想をもって進めているのでしょう。SDGsと「女性活躍」が結びつけられ、これまで男性が独占してきた位置に女性がどれだけ占めるのかが課題とされるいま、そのありようを考えます。

 昇進を望む、私の思い…… 大沢佑子 (郵便局員)
 管理職に昇進する、しない
           …… 藤井桂子 (病院職員)
 平等社会を切り開くのは「昇進」一択なの!?
           …… 武井芙由子(生協職員)
 女性が"昇進したい"と思える職場に
           …… 山口かおる(新宿区議会議員)
 女性登用に欠かせないジェンダー平等の取り組み
           …… 新井栄三(労働政策研修・研究機構)
 ジェンダーギャップ解消に挑む韓国
           …… 韓 興鉄(翻訳家)
 オーストラリア ジェンダーギャップの逆転現象
           …… 冨田 環(編集者)
 中国 女性の"出世観"…… 吉田陽介(北京理工大学)

〇日本のうしお/世界のうしお
 賃上げムードの24春闘 各労組の要求は?
           …… 荒川創太(労働政策研修・研究機構)
 2024年、自民党政治の終焉へ
            …… 丸山重威(ジャーナリズム研究者)
 悪夢が再来するアルゼンチンでゼネスト
            …… 浦田 誠(国際運輸労連)

○まなぶ講座
 教育 国家と教育⑫ 現代の道徳教育
            …… 高橋 哲(大阪大学)

〇職場の法律相談
  Q:管理職だからと残業代が払われないまま会社は廃業。
    責任は問えないの?  
      回 答:秦 雅子(東京共同法律事務所・弁護士)
     定価 500円(税込)
     送料 75円
※ 今年の表紙は、平和や生命をテーマにした友禅染絵作家・志田弘子さん(石川県七尾市在住)の作品です。

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◆既刊

まなぶ2024年2月号表紙

好評発売中!
2024年 2月号 (№812)


【特集】わたしたちの2024年問題
 産業界の危機的状況として警鐘が鳴らされた「物流の2024年問題」。対応次第では労働者につけがまわる。でも、「2024年の問題」って、これだけではない。
 パレスチナやウクライナ、11月からは米大統領選がはじまる。国内では、昨年からの政治資金問題。大阪五輪、カジノも忘れてはならない。地球温暖化対策に乗って再稼働に向かう原発。少子・高齢化対策も待ったなし。対中国を念頭とした日本の「再軍備」。憲法改正も視野に……。私たち自身の課題を考えたい。






 ガザ戦争拡大のシナリオ          …… 高橋和夫(国際問題評論家)
 ライドシェア 利用者にも運転者にもリスク …… 高橋 学(全自車東北地方連合)
 日本の金融政策はどう変わる        …… 北村 巌(金融ジャーナリスト)
 いまもつづく、改革政治がつくりだす危機  …… 北川寿一(自治体職員)
 国による辺野古代執行を許さない      …… 木村辰彦(一坪・反戦地主会)

 定価 500円(税込)
 送料 75円

今年の表紙は、平和や生命をテーマにした友禅染絵作家・志田弘子さん(石川県七尾市在住)の作品です。

まなぶ2024年1月号表紙


2024年 1月号 (№811)


【特集】二つの古典にまなぶ
 ロシアのウクライナへの侵攻につづき、今度はイスラエルの報復攻撃。そして、欧米諸国の対応。中国やインド、中東の反応……。帝国主義戦争は、過去のものなのか。
 レーニンは『帝国主義』を「独占体と金融資本との支配が形成され、資本輸出が卓越した意義を獲得し、国際トラストによる世界の分割がはじまり、そして最大の資本主義諸国による地球の全領土の分割が完了した、そういう発展段階の資本主義」と定義する。そこには、賃金や価格、そして利潤という、私たちが日々追い立てられる労働や生活など、政治や経済の課題がある。新しい年を迎えるにあたり、もう一度、「古典」に学んでみませんか。




★マルクス著『賃銀、価格および利潤』
 賃上げ闘争を否定した、ウェストンの批判     …… 川村訓史(関東労大講師)
 職場のタイパ意識 ウェストン君ならなにを言う? …… 青木恵子(千葉県労働大学)
 希望ある将来を勝ち取るために学習を       …… 水村和敏(埼玉労働大学)
 私たちの責務は、この社会の矛盾を訴えること   …… 小松俊亮(日立市職労)
☆レーニン著『帝国主義』
 100年後の世界で読む『帝国主義』  …… 大久保 徹(平和問題研究者)
 呼び覚まされる今日の日本の資本主義  …… 持田明彦(埼玉労働大学)
 資本家はなんのために争うのか     …… 杉山隆次(まなぶ友の会神奈川県)
 いまもつづく寄生と腐朽        …… 鴨志田俊明(労働大学茨城)

 定価 500円(税込)
 送料 75円

今年の表紙は、平和や生命をテーマにした友禅染絵作家・志田弘子さん(石川県七尾市在住)の作品です。

まなぶ2023年12月号表紙


2023年 12月号 (№810)


【特集】再生産されない労働
 政府は11月の月例経済報告で、景気の基調判断を10カ月ぶりに下方修正した。これまでの「緩やかに回復している」から、「このところ一部に足踏みもみられるが、緩やかに回復している」へと、煙に巻かれたような言い回しである。
 一方で人手不足は、いまやだれもが使う言葉だ。人手不足なんだから景気は良くなったはずと思うのだが(じっさい、東京証券取引所で上場企業の中間決算で半数以上が増益となり、春闘での賃上げも30年ぶりの高水準)、働く人たちの実感は、労働も生活もきびしいままだ。「100年安心」どころか、いまのままでは70歳までもつのだろうかと不安は増すばかり。「働けど、はたらけど…」の世界は終わりそうにない。社会を支える人間労働が、再生産されないのだ。




 社会の再生産に求められる新たなる変革  …… 北村 巌(経済ジャーナリスト)
 価格転嫁や最賃引き上げで賃上げの環境を …… 新井栄三(労働政策研究・研修機構)
 人口減、地元資本縮小、なくなる働き口  …… 川口充律(前・山形市議会議員)
 農の再生産のため、いまやるべきこと   …… 大野和興(農業ジャーナリスト)
 "再生産"が問われるバス職場       …… 新井悠人(バス運転士)

 定価 500円(税込)
 送料 75円

今月の表紙は、『戦争をやめた人たち…1914年のクリスマス休戦』(あすなろ書房)。文と絵は、鈴木まもるさんです。

まなぶ2023年11月号表紙


2023年 11月号 (№809)


【特集】平和の配当
 戦後をふり返ると、日本は曲がりなりにも「平和」を維持してきた。たしかにどことも戦争はしていない。東西冷戦下では、西側諸国、とりわけアメリカの「不沈空母」として平和を享受した。表向きは。
 世界はどうだろう。1990年代、ソ連の崩壊によって、軍事力による平和からの転換が期待された。膨大な軍事費の投入合戦は、ソ連だけでなくアメリカなど西側陣営も疲弊させた。そこからの解放であった。より、人々のためにお金が使われることが期待された、はずであった。
 現実はどうか。いまや「平和国家」日本も巻き込む軍拡競争が、またもや自衛のためを口実にして始まっている。20世紀後半に語られた「平和の配当」。どこに向かうのだろう。



 21世紀の国際政治 一極覇権から米中対立へ  …… 高橋和夫(国際問題評論家)
 EUで台頭する右翼・極右政党        …… 東 一 (現代欧州研究者)
 ロシア・ウクライナ戦争にみる平和という希望 …… 湯浅 剛(上智大学)
 国内紛争、国際紛争を起こす国、利用する国  …… 西 哲雄(平和運動研究会)

 定価 500円(税込)
 送料 75円

今月の表紙は、『花ばぁば』(童心社)。文と絵はクォン・ユンドクさん、訳は桑畑優香さんの作品です。

まなぶ2023年10月号表紙


2023年 10月号 (№808)


【特集】たりないもの
 日本のGDPが世界3位になって久しい。今後も人口減少もすすみそうだ。そんな中、恐慌の次に来るのが好況であるとすれば、ポストコロナに期待が集まるのも無理はない。しかしそこでも、相変わらずの生産力増強の声ばかり。
 ふりかえると日本には、あふれるほどに商品がある。足りないものは、もはやないかと思わんばかりに。そんな社会にあって問われるのが「平等・公平」。持てるものはますます豊かになり、持てないものはますます厳しくなっていく。そう、生産力を高めつづけた結果訪れた、どこか足りない、何かが欠けたいびつな社会である。
 ともあれ、いまの日本に足りないものはなにか、はたらくものの目線で考えてみたい。




 求められる権力の説明責任         …… 横田昌三(自治労増研究会)
 職場で足りないのは、「労働者意識」    …… 真壁一郎(地方公務員)
 真っ向サービスの企業と労組に足りないもの …… 竹山 徹(郵便局員)
 足りないのは、資本主義の総括       …… 渡 恒之(国家公務員)
 足りないのは、ジェンダーに敏感な視点   …… ひぐちのりこ(仙台市議会議員)

 定価 500円(税込)
 送料 75円

今月の表紙は『火城 燃える町1938』(童心社)です。
 文はツアイ・カオさん、絵はツアイ・カオ、ツアイ・アオズさん、訳は中 由美子さんの作品です。


まなぶ2023年増刊号表紙


2023年 増刊号 (№807)


【特集】今年は、富山でまなぼう!
 今年の秋は、13回目となる「全国労大まなぶ全国交流会」が富山で開催されます。増刊号では、この全国交流で学習することを中心に特集しました。全国交流に参加できないみなさんも、ご一緒に学んでいただければと思います。









特集1 富山からまなぶ
 パンデミックで顕在化した格差と貧困の課題       …… 井加田まり(富山県議会議員)
 戦後農政の転換と富山県農業・農村のゆくえ       …… 酒井富夫 (富山大学名誉教授)
 コロナ禍の影響がつづくバス製造業           …… 佐伯直樹(三菱ふそうバス製造労働組合)
 学校の「働き方改革」実現への道            …… 相澤 誠(富山県教職員組合)
 暮らしや労働の場で女性の生きにくさを変えるために   …… 埜田悦子(高岡市議会議員)
 自治体DXは、職場の業務軽減となるのか        …… 高橋真実(富山県職員労働組合)
特集2 『賃労働と資本』にまなぶ
 労働者と資本家の関係は変わったのか~学習するにあたって…… 川村訓史(関東労大講師)
 誌上学習会 K.マルクス『賃労働と資本』

特集3 フィールドワークでまなぶ
 国宝・勝興寺/高岡万葉歴史館/県立イタイイタイ病資料館/ますのすしミュージアム
 /八尾おわら資料館/曳山展示館/北前船廻船問屋

 定価 500円(税込)
 送料 75円

まなぶ2023年9月号表紙


2023年 9月号 (№806)


【特集】わたしの変えたいこと
 吉野源三郎の『君たちはどう生きるか』が書店に並ぶ。今年7月、岩波文庫の累計販売部数が1位になったそうだ。先の見えない不安が広がる日々、主人公の葛藤と成長する姿にみずからの思いを重ねるのだろうか。
 ともあれ、みなさんは「どう生きるのか」と問われたら、どう答えるだろう。スポーツ選手のように「金メダルを取ります」といった明確なものは出てきそうにない。労働組合といった組織への結集も、選挙での投票も低迷しつづける。
 では、いまの世の中に不満はないのかというと、大いにある。不安もある。変えられるものであれば、そんないまを変えたい。そんな思いに、いま一度、向き合おう。





 これが、わたしのマニフェスト           …… 横田昌三(自治創造研究会)
 区民がつくる世田谷をめざして           …… 羽田圭二(東京・世田谷区議会議員)
 広がる行動と視野の広がり             …… 浅田保雄(東京・文京区議会議員)
 町づくりの主役は住民               …… 岡野 勉(埼玉・毛呂山町議会議員)
 市場まかせ、それでいいの?            …… 新井悠人(バス乗務員)
 セカンドライフにも希望を持ちたい         …… 眞谷保志(会社員)
 子ども・労働者・社会的弱者中心の「働き方革命」を …… 佐藤 浩(小学校教員)
 山びこ学校と無着成恭さん             …… 大野和興(農業記者)

 定価 500円(税込)
 送料 75円

今月の表紙は、田島征三さんの作品『ぼくのこえがきこえますか』(童心社)です。

まなぶ2023年8月号表紙


2023年 8月号 (№805)


【特集】戦争という現実
 ウクライナで戦争がつづく。中東やアフリカでも、権力者による抑圧がつづく。そしていま、平和憲法の下で80年近く戦争をしてこなかった日本の現実が変えられようとしている。閉塞する社会の下で、変わろう、刷新しようという意思とともに。戦争という現実は、なにを生みだそうというのか。
 ヘーゲルの『法哲学』の序論に、「理性的なものは現実的なものであり、現実的なものは理性的である」という一説がある。ならば、私たちの理想(平和主義)は空想に過ぎず、目の前の現実を追わなければならないのだろうか。昨今も、やたらと「現実」という言葉をふりかざす輩が目につく。すべてがそこに拝跪すべきなのか。





 軍事的価値に覆われる世界に「平和的生存権」を …… 斉藤小百合(恵泉女学園大学)
 戦争の現実に生きる朝鮮半島          …… 韓 興鉄(翻訳家)
 「戦後」もつづく戦争の後景          …… 冨田 環(編集者)
 争いの背後にある少数者・弱者への憎悪と排除  …… 小畑美史(取材・撮影コーディネーター)
 学びの日々を奪われた時代           …… 北原博子(市民意見広告運動)
 沖縄を二度と戦場にしてはならない       …… 木村辰彦(沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック)
 現地にまなぶことで自分を変えることができる  …… 大園浩太(自治体職員)
 戦争という現実 労働組合という希望      …… 関口達矢(東京ユニオン)

 定価 500円(税込)
 送料 75円

今月の表紙は『とうきび』(童心社)です。
 詩はクォン・ジョンセンさん、絵はキム・ファンヨンさん、訳はおおたけきよみさん。


まなぶ2023年7月号表紙


2023年 7月号 (№804)


【特集】核をめぐる「現実」というカベ
 「壁」は、世の中にいくらでもある。スポーツをしていると、必ずどこかでぶつかる。少し前は『バカの壁』という本が流行った。その後、『死の壁』『自分の壁』『ヒトの壁』、あげくは『超バカの壁』とたてつづけに新書がでた。それこそ馬鹿みたいに。雨後のタケノコのように、一度はやると同様のものがでてくる。映画もそう。「ロッキー」「ダイハード」……「寅さん」も忘れてはならない。
 やたらと「現実」を強調する識者も同様だ。ウクライナ戦争をどう終わらせるのかについても、語る。そして、地球温暖化対策、原発、核兵器についても。
 そうした現実主義の前に、日本国憲法は「理想」として棚上げされ、現実へと同化していくのだろうか。そこに、どんな未来が待ち受けるのだろう。





 「新しい資本主義」のもとで進む原発回帰 …… 松久保肇(原子力資料情報室)
 交付金をエサにした核ごみ処分政策    …… 高野 聡(原子力資料情報室)
 GX(脱炭素)推進のリアル       …… 伴 英幸(原子力資料情報室)
 脱原発を阻む「現実論」の正体      …… 飯田哲也(環境エネルギー政策研究所)
 脱原発にたちはだかるカベ        …… 吉田千亜(フリーライター)
 イスラエルの核カード          …… 高橋和夫(国際問題評論家)

 定価 500円(税込)
 送料 75円

今月の表紙は、和歌山静子さんの作品『くつがいく』(童心社)です。

まなぶ2023年6月号表紙


2023年 6月号 (№803)


【特集】はたらきすぎを考えよう
 「仕事を、お金を得るための手段なんかにしてはいけない」──。社員の過労自殺で有名になったワタミの理念集にあった言葉だ。
 いったいなにが問題なの? そう伝えるからであって、日本人の伝統的な勤労観だよ、と言う人もいるだろう。会社説明会で渡邉会長は、「仕事とは生きることそのものなんだ。仕事を、お金を得るための手段なんかにしてはいけないんだ。仕事を通して人間性を高めよう」と訴えていたそうだ。「人間力」を強調する、トヨタイズムとも重なる。
 現実はどうだろう。働きすぎが社会問題となり、政府も「働き方改革」をとなえる時代だ。子育ても称賛される。統計上は自殺も長時間労働も減少したかにみえる。その一方で「じっと手を見る」。実感はわかない。この先の不安は、これまで以上に高くなってはいないだろうか。



 資本主義が新しくなろうとも、搾取欲は変わらない …… 北川鑑一(弁護士)
 生活者としての教員でありたい          …… 中條克俊(中央大学)
 働きすぎの見直しは、ふだんの暮らしの見直しから …… 関口達矢(東京ユニオン)
 残業がなくならないのは、だれのせい       …… 湖山江梨子(自治体職員)
 管理職の私が「働きすぎ」を考えました。     …… 岸 幸朗(郵便局員)

 定価 500円(税込)
 送料 75円

今月の表紙は、ピョン・キジャーさん(文)とチョン・スンガクさん(絵)の作品、『春姫という名前の赤ちゃん』(童心社)です。

まなぶ2023年5月号表紙


2023年 5月号 (№802)


【特集】この国の人権
 二度の世界大戦をへて国連総会で採択された「世界人権宣言(人権に関する世界宣言)」。人権が、人であれば、どこにいても、だれにでも、いつでも、尊ばれ、守られるとされたのです。
 では、私たちのくらしや労働をふりかえると、どうでしょう。憲法や労働基準法などと同じ様に、ただ条文に書かれてあるだけでは守られません。その一方で、私たち自身が人権を守らなかったり、みずからのそうした行為を「正当化」することで問題をうやむやにしてはいませんか。
 そうなるのも日頃のくらしや労働に要因があるのですが、なかなかそこには考えが至りません。ふだんの労働や生活の場から見直していきませんか。




 この国の人権意識を高めるために     …… 斉藤小百合(恵泉女学園大学)
 未完の刑事司法改革、すすむ監視社会   …… 海渡雄一(弁護士)
 組合活動が「反社会勢力」にされる    …… 小谷野 毅(全日建連帯ユニオン)
 「温情」主義ではなく普遍的な人権保障を …… 酒井 徹(名古屋ふれあいユニオン)
 退職して思うこと            …… 廣兼恭子(元保育士)
 スポーツにおける「差別と人権」     …… 森川貞夫(市民スポーツ&文化研究所)
 中国での学生と教師━20年前と現在    …… 吉田陽介(北京理工大)

 定価 500円(税込)
 送料 75円

 今月の表紙は、岑 龍(ツェンロン)さんの作品『父さんたちが生きた日々』(童心社)です。

まなぶ2023年4月号表紙


2023年 4月号 (№801)


【特集】働くものが団結するわけ
 労働組合の学習会で、「なぜ団結しないといけないの」といった趣旨の質問をされ、「憲法28条でも認められた権利であり、労働三権の一つです」と答えたとしよう。どんな反応だろう?
 現実に労働組合に入っている被雇用者は5人に1人もいない。日本の企業の99・7%を占める中小企業で働く労働者は全体の約7割だが、その多くは未組織だ。女性や高齢者となると、低賃金はもとより、労働組合の存在はみえてこない。
 なにも労働組合に入るだけが団結することではないでしょ、と思う人もいるだろう。じっさい雇用契約は個人で結んでいる。文句があればスキルをあげて高く買ってもらうしかない。不満なら別の雇用先を探せばいい……。でも、多くは我慢をするか、退職するかの選択なのだ。そんな現実が広がる中での大手の「満額回答」。これも団結の力だが、未組織労働者との“溝”は開くばかり。労働組合で活躍する読者の実践や思いから、労働者が団結してたたかうことの意味を考えてみたい。


 なぜ私たちは団結するのか           …… 中野麻美(弁護士)
 働きつづけられないから働きつづけられる職場に …… 毛利珠代(自治労本部女性部)
 働くものの思いを共有できるからがんばれる   …… 道後 旭(自治体職員)
 医療再編から組合員と雇用を守る        …… 高橋 博(自治体職員)
 なぜ労働組合にこだわるのか          …… 藤ヶ谷祐樹(国家公務員)
 仲間の声をつかむのが基本           …… 武田幸喜(国鉄労働組合)
 みんな! 労働組合でガンバロー        …… 梅川正信(天六ユニオン)

 定価 500円(税込)
 送料 75円

 今月の表紙は、田畑精一さんの作品『さくら』(童心社)です。

まなぶ2023年3月号表紙


2023年 3月号 (№800)


【特集】くり返す紛争
 「平和の配当」という言葉をご存じだろうか。冷戦が終わり、軍事費の桎梏が解かれて世界がより安全で豊かなものになるだろうとの期待が膨らんでいった時期に、米国を中心に広がった。その後、米国1強のもとで世界が「調停」されるのかと思いきや、中東や南米、アフリカ……紛争の火種は広がるばかり。
 昨今はアジアの大国との経済戦争に明け暮れ、人権侵害を問題に「転換」を迫るものの、思い通りにはすすまない。かつて欧米の帝国主義諸国が仕掛け、一方的に形成した世界秩序。その下で格差や貧困は広がり、国内外で怨嗟がつのる。アラブの春への期待は、はや過去のもの。
 今度のロシアのウクライナ侵攻を契機に、新たな体制がつくられるのだろうか。それは、だれがどのような価値観の下で築きあげるのだろうか。「平和憲法」という価値観の下に生きる私たち。課題を考えてみたい。 


 軍事化を進めてきた日本外交             …… 河辺一郎(愛知大学)
 アフガニスタン 理由づけできる戦争 問われる私たち …… 桐生佳子(RAWAと連帯する会)
 パレスチナ 紛争を起こさないためにできること    …… 大澤みずほ(JVC)
 ミャンマー 独立以来の紛争を終わらせる       …… 石川和雅(ミャンマー語翻訳者)
 宗教の視点から 紛争や戦争はなぜ起きるのか     …… 小原克博(同志社大学)

 定価 500円(税込)
 送料 75円

 今月の表紙は、イ・オクぺさんの作品『非武装地帯に春がくると』(童心社)です。

まなぶ2023年2月号表紙


2023年 2月号 (№799)


【特集】23春闘 賃上げも、お休みも
 春闘=賃上げ! だけど、お休みも欲しい。とはいえ、まずは目の前の仕事(責任)を果たしてから・・・とくり返していたら上からの呼び出し。「○○さん。年休を取られていませんね」とや・さ・し・い声。同時に、仕事の成果も、ワークライフバランスも求められる。ついでに100歳までの生き方も。余計なお世話だが、みんな、どうしているのだろう。
 SNSには「年金や雇用保険などで暮らす無職の人が705人増え、失業者の自殺は457人増えた。健康問題をその原因や動機にあげたのは最多の1万1125人で、家庭問題が4214人」という記事。みんな働きすぎなんだよと思うが、「働かざる者、食うべからず」がこの社会。健康で働きつづけるには、なにかが足りない。



 休暇は、取得できていますか             …… 中川 亮(東京共同法律事務所)
 休むことも仕事のうち                …… 深谷瑛章(自治体職員)
 要因は数多あるけれど、厄介なのは同じ教員からの圧力 …… 多田裕介(教員)
 だれもが働きやすい職場づくりをめざして       …… 武井芙由子(団体職員)
 23春闘 賃金も労働環境の改善も!           …… 上月三四郎(バス運転手)
 格差をなくし、まっとうな公共職場に         …… 瀬山紀子(はむねっと)

 定価 500円(税込)
 送料 75円

 今月の表紙は、姚紅(ヤオホン)さんの作品『京劇がきえた日』(童心社)です。

まなぶ2023年1月号表紙


2023年 1月号 (№798)


【特集】社会は変わる、変えられる!
 どうせなにも変わらないよ──。そんな思いが漂う日本社会。活力が生まれないのも不思議ではない。
 それでも社会は、矛盾をはらみつつ、前へと進む。どちらの階級が新しい社会の担い手となるのか。いまもそのたたかいの最中だ。それが労働する階級であり、私たち。そのために、いま、なにをなすべきか。







 社会を変える力をつくる             …… 川村訓史(関東労大講師)
 イラン・イスラム共和国の行方          …… 高橋和夫(国際問題評論家)
 新自由主義はもうたくさんだ!          …… 富山栄子(翻訳家)
   ~中南米にひろがる抵抗、たたかい
 女性たちの生存権・労働権をめぐるたたかい    …… 山田敬子(山川菊枝記念会)
 独裁と民主化をくり返す韓国社会の変化からまなぶ …… 韓 興鉄(翻訳家)
 憲法を手がかりに、これからの民主主義を考える  …… 石川裕一郎(聖学院大学教授)
 資本主義の歴史から学ぶ未来への洞察       …… 東 一 (現代欧州研究者)

 『社会変革の歩みとはたらく者がめざす社会』を学習して
    思い込みや願望ではなく社会発展の動きをとらえる (稲田誠一)
    被支配階級は敗北したが、次の社会を準備した (宮丸龍雄)
    労働者運動の中にしかこの社会を変える力はない (秋葉弥生子)

 定価 500円(税込)
 送料 75円

 今月の表紙は、浜田桂子さんの作品『平和って どんなこと?』(童心社)です。

まなぶ2022年12月号表紙


2022年 12月号 (№797)


【特集】『賃金、労働および生活』
 賃金は働くことで得られるもの。それを決めるのは雇ってくれた経営者。それが高いか低いかは、自分の能力次第──この社会の常識だ。では、どうして賃金が必要なのだろう。夢や自己実現のためにがんばる=働くという人もいるだろうが、多くは「生活していくため」だ。なんにしても先立つものは必要なのだ。
 2023春闘を前に、物価高とコロナ不況の影響が社会を襲う。賃上げをして消費を高めて景気回復という声が、政治家や識者などから昨年以上にきかれるものの、先は見通せない。この間も、賃金は上がらないし、人も増えない中で耐えてきた私たち。これからも生きていくために(食うために)働きつづけるしかないのだろうか。私たちの生活や労働は、もはや限界だ。



 賃金って、なんだろう  …… 足立康次(労働大学講師)
 小規模福祉事業所で働き、生活できる賃金とは  …… 小野寺聖一(福祉事業所職員)
 いかに自身を磨き、高く売るか…これが近道?  …… 井上尚志(居宅介護支援事業所職員)
 賃金は安いし自由な時間もない。でも、がんばれる理由  …… 若生英希(バス運転士)
 二刀流以上でも終わらない業務。がんばっても変わらない賃金  …… 舘洞康範(教員)
 長時間労働の対価さえ受け取れない公務職場  …… 國友尚未(自治体職員)
 エッセンシャルワーカーの賃金と労働  …… 新井栄三(労働政策研究・研修機構)

 定価 500円(税込)
 送料 75円

 ◇表紙のデザインは、韓国在住のデザイナー、金永植(キムヨンシク)さんの作品です。

まなぶ2022年11月号表紙


2022年 11月号 (№796)


【特集】憲法がもたらしてくれる選択
 参議院選挙を終え、国会での改憲勢力が、改憲発議に必要な「3分の2」を衆参ともに確保した。「アベ政治」からの転換をかかげたかに見えた岸田首相は、日本の競争力を高めることがすべてのように、その継承をあきらかにし、自民党の結党以来の党是でもある「改憲」へと駒を進める。
 その先には、国を愛する人々にあふれる「美しい」世界が待ち受けているのだろうか。







 Q&A「新しい資本主義」がめざす国づくり …… 横田昌三(自治創造研究会)
  安倍・菅政権との違いはあるの/改憲勢力が3分の2に。どんな動きに警戒が必要
   /世論調査でも改憲「容認」が過半数超え/自民党の国づくり、国民づくり
 憲法の下で生きる、とは  …… 斉藤小百合(恵泉女学園大学)
  「国民」とは/「宗教」なんていらない?/個人商法保護はなぜ大切なの
   /「教育の自由」「学問の自 由」/格差・貧困はだれのせい?/個人の尊厳と「選択」
 日本国憲法の下で自由に学ぶ …… 松田敏子(ちば菜の花会)
  社会教育の場でのめざめ/大学に社会人入学して/卒業後も学びつづける
   /男女共同参画社会の実現をめざす

 定価 500円(税込)
 送料 75円

 ◇表紙のデザインは、韓国在住のデザイナー、金永植(キムヨンシク)さんの作品です。

まなぶ2022年増刊号表紙


2022年 増刊号 (№795)


【特集】日本って、どんな国?
 この間、3. 11からの「復興」への期待に乗り、「自信と誇りのもてる美しい国」へとつきすすんできた日本、「成長と配分の好循環」は生まれなかった。代わって登場した「新しい資本主義」は、ますます混迷をみせる。
 そのもとで暮らしと労働を支える私たち。おかしい、どこか変だと思っても、変わること・変えることに自信がもてない。「正しい」ことだからといって、デモや集会、選挙にも消極的だ。しかし、この社会には対立があり、力関係が存在する。原子力ムラ、モリカケ・桜、文書改ざん、2020東京五輪をめぐる問題を見るまでもなく。
 では、日々の暮らしや仕事において無関心、無抵抗であろうか。そんな私たちが生きる社会をふり返ってみた。



 敵基地攻撃能力保有」は憲法改正なき自衛隊の軍隊化 …… 半田 滋(東京新聞論説委員)
 日本の経済・社会の現況と脱出策          …… 山家悠紀夫(暮らしと経済研究室)
 統一教会 なぜ被害者になるのか          …… 山口 広(弁護士)
 侮辱罪の厳罰化が問う わたしたちのリテラシー   …… 中川 亮(弁護士)
 逆走する日本の原子力と〝偽りの現実〟       …… 飯田哲也(環境エネルギー政策研究所)
 学校教育現場から見る日本の社会          …… 中條克俊(中央大学)
 「学問の自由」を手放さないために         …… 河かおる(県立滋賀大学)
 日本の伝統? 集団主義とお・も・て・な・し    …… 冨田 環(編集者/在オーストラリア)
 正当な争議行為が罪とされる現代ニッポン      …… 土屋トカチ(映画監督)
 変容する原発事故被災地──福島県浜通りのいま   …… 吉田千亜(フリーライター)
 国家主義に支配されるスポーツ界          …… 谷口源太郎(スポーツジャーナリスト)
 非正規公務員が支える公共             …… 瀬山紀子(はむねっと)
 道路事業の変遷から見る日本の姿          …… 上岡直見(環境経済研究所)
 貧農切り捨ての経済成長 記録映画が見せる日本の姿 …… 大野和興(農業記者)
 「水俣」は、いまどうなっているのか        …… 実川悠太(水俣フォーラム)

 定価 500円(税込)
 送料 75円

まなぶ2022年10月号表紙


2022年 10月号 (№794)


【特集】コミュニケーションって、大事ですけど。。。
 職場にはさまざまな難題が横たわる。コミュニケーション(意思疎通)もその一つ。年長者からすれば、これまでの「常識」が通じない。若い人からすれば。。。
 劇的に進む市場経済の下で「自由」の領域はかつてなく広がり、あらゆる経験が相対化される。歯止めのない競争の下、必死に働く私たち。さらなるコミュニケーション能力が求められる。いったいだれのためのものかわからず、なにかうまい手はないものかと思案する日々。。。







  パワハラですよと声をあげられる職場に  …… 金子雅臣(職場のハラスメント研究所)
  無理なつきあいは嫌。けど交流はしたい  …… 直木恒己(鉄道従事員)
  人新世のコミュニケーション       …… 保科充孝(山形県教組)
  執行委員会、意味あるの? という声   …… 高橋恭子(病院労組)
  関心のない仲間にどう話しかけるのか   …… 福田英樹(郵便局員)
  ていねいな対話は、だれのため?     …… 末田晴子(市役所職員)
  日本型スポーツ指導とコミュニケーション …… 佐伯年詩雄(筑波大学名誉教授)
  『上司の「いじり」が許せない』を読んで …… 夏川 絢(会社員)
  中国の若者のコミュニケーション事情   …… 吉田陽介(北京理工大学)

 定価 500円(税込)
 送料 75円


 ◇表紙のデザインは、韓国在住のデザイナー、金永植(キムヨンシク)さんの作品です。

まなぶ2022年9月号表紙


2022年 9月号 (№793)


【特集】働き方は変わったの?
 日本人は昔から“働きすぎ”と言われてきた。農業が中心だった時代は夜明けから日暮れまで家族総出で働いたという。戦争中は「欲しがりません」と「月月火水木金金」。高度成長をへて、家電製品の普及による家事負担の軽減や業務の機械化で、かつてのようには働かなくてよくなった、はずであった。現実は「働きバチ」でウサギ小屋に住んでいた。
 そして今日、高度に発達した科学技術のもとで、メンタル不全、自死、過労死が社会問題となる。さすがに、政府も財界も「働き方を変えよう」と旗をふる。そして働く側の変革が求められる。そうなのだろうか。





 働く人たちの労働時間              …… 新井栄三(ビジネス・レーバー・トレンド編集長)
 労働の自由をとりもどすために          …… 佐々木隆治(立教大学)
 自分の働き方と向き合うとき           …… 押部香織(福島県教組)
 どんな小さなことでも疑問をもとう        …… 濱川ゆき(保育教諭) 
 人が足りない 保育士の声を届けたい       …… 山澤 岳(保育士)
 官主導の「働き方改革」では、労働者に未来はない …… 北川鑑一(弁護士)
 残業文化が根づく中国 残業希望の若者も     …… 吉田陽介(北京理工大学)

 定価 500円(税込)
 送料 75円


 ◇表紙のデザインは、韓国在住のデザイナー、金永植(キムヨンシク)さんの作品です。

まなぶ2022年8月号表紙


2022年 8月号 (№792)


【特集】平和って、どんなこと
 平和って、自明なことなのだろうか。ウクライナでは現実に戦争がつづいている。
平和憲法の下、「戦争で他国民を一人も殺さず、自国民も戦争で一人も死ななかった」と誇る私たち。現実には戦後も自衛のためとして、世界各地で殺りくがくり返されてきた。国連を中心とした国際社会の調停も、冷戦後も機能不全におちいったままだ。そんな現実からいま、日本の安全保障のあり様が議論される。
 平和を守り、広げていくために、いま、なにが求められるのか。







 ナガサキから平和な世界の建設を訴える …… 小宮伸二(長崎地区労組会議)
 平和について学ぶこと 伝えること   …… 下地史彦( 語りつぐ沖縄 平和の会)
 “脅威"をもてあそぶ戦争政策を見抜く  …… 谷山博史(JVC顧問)
 黙っていては差別を温存するだけ    …… 石橋 学(神奈川新聞)
 強大化する違憲の自衛隊        …… 大槻重信(平和運動研究会)
 戦争のできる国づくりの最終段階    …… 海渡雄一(弁護士)
 自分自身の言葉で語ろう        …… 斉藤小百合(恵泉女学園大学)

 定価 500円(税込)
 送料 75円

 ◇表紙のデザインは、韓国在住のデザイナー、金永植(キムヨンシク)さんの作品です。

まなぶ2022年7月号表紙


2022年 7月号 (№791)


【特集】いまこそ 核のない平和な世界を
 核兵器の恐ろしさは、いまや世界中で語られる。戦後はIAEA(国際原子力機関)やNPT(核不拡散条約)の下で話し合われ、管理されてきた。核大国米ロでの核軍縮も進められてきた・・・はず。しかしいま、ロシアの「核の恫喝」を前に、その存在の大きさ、そのむずかしさに気づく。核保有国はいまや米・英・ロ・仏・中の5大国だけにとどまらない。インド・パキスタン・イスラエル、そして北朝鮮。イランの動きもある。自国の経済発展と独立を守るために、核兵器を保有することがなぜ許されないのか、どうして核保有国の言いなりにならなければならないのか、という疑問でもある。
 平和のための原子力(Atoms for Peace)から70年が近づく。世界にはいまだ1万3千発の核兵器が残る。福島原発事故から10年後の21年には443が運転中であり、59基が建設中である。この間も世界中に広がる核被害、そして現実に起きた戦争。「核の冬」は近づいている。だからこそ、核のない世界をめざさなければならない。そのための課題を考えてみよう。


 ウクライナの軍事侵攻で核意識は変わるのか …… 伴 英幸(原子力資料情報室)
 核の脅威から逃れる道は核廃絶しかない   …… 金子哲夫(広島県原水禁)
 イランの核開発の心象風景         …… 高橋和夫(国際問題評論家)
 戦争という現実 平和をどう築くのか    …… 湯浅 剛(上智大学)
 中国の脅威と平和を希求する日本の現状   …… 河辺一郎(愛知大学)
 コロナ禍に突きつけられた反戦平和の課題  …… 近藤和樹(平和友好祭)

 定価 500円(税込)
 送料 75円

 ◇表紙のデザインは、韓国在住のデザイナー、金永植(キムヨンシク)さんの作品です。

まなぶ2022年6月号表紙


2022年 6月号 (№790)


【特集】押さえておきたい 参議院選挙の課題
 ポスト・コロナへとシフトがすすむ中で迎える夏の参議院選挙。首相交代で不満をそらしたことが功を奏したのか、与党優勢の声が聞こえる。対する野党は前回のようには闘えない。不和も聞こえてくる。連合の組合員調査では、2016年に旧民進党支持が39%だったものが、19年には立憲民主党と国民民主党の支持を合わせても34.9%に低下している。一方、自民党支持は17.3%から20.8%に増加した。自民党支持が5割を超える労働組合もあるそうだ。「反対ばかりで実行性がない」といった野党批判は昔からあるが、「新しい資本主義」をかかげざるを得なかった与党・自民党を積極的に支持しているわけでもない。むしろ投票しない労働者が増えている。選挙で日々のくらしや労働は変わらない、と後回しにしているのだろうか。労働組合も頭が痛いところだ。
 まずは、いま、なにが課題になっているのか、知ることから始めてみよう。


 「新しい資本主義」に期待していいの?     …… 足立康次(労働大学講師)
 日本が直面する環境とエネルギーの課題     …… 飯田哲也(環境エネルギー政策研究所)
 憲法を守るために、どうすべきか        …… 杉浦ひとみ(弁護士) 
 「新しい資本主義」は、働き方を変えてくれるの …… 中野麻美(弁護士・派遣ネット)
 口先だけの「全世代型社会保障」        …… 鹿倉泰祐(まちづくりネット)
 「脅威」を「改憲」に向かわせる選択をするのか …… 河辺一郎(愛知大学)
 軍事大国をめざす岸田政権           …… 大槻重信(平和運動研究会)
 “改革"がつくりだした持続不可能な教育現場   …… 櫻田憂子(秋田県教組)
 コミュニティを取り戻すための財政に      …… 森 裕之(立命館大学)

 定価 500円(税込)
 送料 75円

 ◇表紙のデザインは、韓国在住のデザイナー、金永植(キムヨンシク)さんの作品です。

まなぶ2022年5月号表紙

好評発売中!
2022年 5月号 (№789)


【特集】いらないもの 不要なこと
 ふだん、なにか変だよね、ムダなんじゃないの? と思うことはないだろうか。戦争や原発・核兵器はもちろん、長時間労働や通勤時間、レジ袋やペットボトルといった使い捨て商品から、24時間電力を消費し、労働力までも使い倒すチェーン店やファミレスはどうか。いやいや、それでも雇用の場だよとの声も。 そもそもムダってなんだろう。いっしょに考えていこう。







 ゆがんだ“効率化”は、ムダの典型    …… 伊藤 修(埼玉大学)
 科学の発展とムダ           …… 池内 了(総合研究大学院大学)
 巨額の防衛費こそ、ムダである     …… 野中章弘(ジャーナリスト)
 日本の金融業界はムダな存在になるかも …… 北村 巌(金融ジャーナリスト)
 デジタル化は避けられないのか     …… 藤田研一(ITエンジニア)
 戸籍って、必要ですか?        …… 斉藤小百合(恵泉女学園大学)
 知ってますか? “障害者欠格条項”   …… 瀬山紀子・臼井久実子(障害者欠格条項をなくす会)
 クラスター爆弾も対人地雷もいらない! …… 清水俊弘(地雷廃絶日本キャンペーン)
 小さい百姓には農協は大事です     …… 大野和興(農業記者)

 定価 500円(税込)
 送料 75円

 ◇表紙のデザインは、韓国在住のデザイナー、金永植(キムヨンシク)さんの作品です。

まなぶ2022年4月号表紙


2022年 4月号 (№788)


【特集】労働組合って、どんなとこ
 あっという間に4月を迎えた。去年のいま頃は、なにをしていたのだろう? 職場で、社会で、新しい環境で、少しは成長できるのだろうか……。
 そんな感慨にふけっている場合ではない。ウクライナでは戦争が起きている。中国のロシア寄りの姿勢が報じられ、北朝鮮は故・金日成主席の生誕110年に合わせて「ミサイル発射や核実験をするかもしれない」と伝えられる。日本では軍事力の強化がすすみそうだ。
 物価高もすすみそうだ。消費が落ちれば賃金どころか雇用もあやうい。「働き方改革!」って言っていたことがなつかしい? コロナ感染も収まったわけではない。春を迎えても、次々と難問が押し寄せる。労働者として社会に一歩踏み出してはみたものの、どんな未来を展望すればいいのだろう……。  
 一人で悩んでもしかたない。職場には、応援してくれる仲間がいる。働くものを支えてくれる労働組合がある。まずはどんなところなのか、先輩たちに聞いてみよう。

 太郎と花子の "労働組合の話"         …… 原 均(元『月刊労働組合』編集部)
 労働組合の二つの役割           …… 豊島栄三郎(労働大学講師)
 まずは仲間と学習し、交流することです   …… 五十嵐友樹(自治労本部前青年部長)
 ひとりの100歩より100人の一歩    …… 千葉聡美(日教組本部前青年部長)
 人とのつながりを財産に          …… 新田康博(広島電鉄労組青年女性委員会)
 安心して働ける職場には元気な仲間がいる  …… 若生英希(宮城交通労組青年女性部)
 私が労働組合に参加する理由        …… 志田凪華(JP労組支部役員)
 政治と深く結びついたオーストラリア    …… 松亮太(ジャーナリスト)
  "だれかのために" を合言葉に        …… 並木麻衣(日本国際ボランティアセンター)
 プロとしてのプライドと労働者としての本音 …… 田辺一球(スポーツコミュニケーションズ・ウエスト)

 定価 500円(税込)
 送料 75円

 ◇表紙のデザインは、韓国在住のデザイナー、金永植(キムヨンシク)さんの作品です。

まなぶ2022年3月号表紙


2022年 3月号 (№787)


【特集】地方議会で見える労働・くらし
 新しい憲法の下、それまでの天皇中心から基本的人権の尊重、主権在民、平和主義を基調とする社会へと変わった日本。民主主義の下、「地方自治」がかかげられ、長くその発展が期待された。現実はどうか。不十分とはいえ福祉や教育の充実がはかられたものの、国(中央)への財源(権力)の集中はすすみ、その配分をもとめる地方という構図が強化された。
 そしていま、地方分権の名のもとに、自治体合併など地方の効率化が上からすすめられ、競争のないところに未来はこないと、生き残りをかけた競争が煽られる。はたしてこれが地方を救うのだろうか。その現状に向き合い、変えていこうとする努力から学びたい。



 自治体議会の役割と課題         …… 横田昌三(自治創造研究会)
 職能代表としての地方議員の可能性    …… 辻 陽(近畿大学法学部) 
 コロナ困りごと相談会に取り組んで    …… 榊原登志子(東京都・調布市議会議員)
 コロナ感染症 市議会はどう対峙したのか …… 牧田正樹(新潟県・上越市議会議員)
 子どもの貧困をなくすために       …… 阿部浩子(東京都・港区議会議員)
 「車いすの視点」から広がる可能性    …… 村上 博(熊本県・熊本市議会議員)
 「海洋放出は安全」を学校でPRさせるな …… 豊巻直子(岩手県・久慈市議会議員)
 見えない貧困に立ち向かう        …… 金崎昌之(埼玉県・秩父市議会議員)
 学校統廃合に待った!          …… 岡野 勉(埼玉県・毛呂山町議会議員)
 職場、労働条件の改善を進めたい     …… 篠原重寿(香川県・観音寺市議会議員)
 自民王国 "富山" で、できること      …… 東 篤(富山県・富山市議会議員)

 定価 500円(税込)
 送料 75円

 ◇表紙のデザインは、韓国在住のデザイナー、金永植(キムヨンシク)さんの作品です。

まなぶ2022年2月号表紙


2022年 2月号 (№786)


【特集】いま、なにがおきているの
 新しい資本主義ってなに? 物価があがっているって! アジアでの軍事的緊張は和らげられるの? 肝心の雇用・労働問題はどうなるの? ……。期待された「令和」という時代(?)になっても、平和な暮らしと労働をめぐる話題は尽きない。
 そして今年も春闘がはじまる。しかし、あいかわらず、どこか遠くの世界の話しのようだ。マイホーム主義、生活保守と批判されて久しいが、暮らしと平和を脅かす事態は待ってはいない。少しだけでいい、私たちが生きる社会でなにが起きているのか、考えてみよう。





 岸田政権で、憲法はどうなる?            …… 斉藤小百合(恵泉女学園大学)
 「新しい資本主義」で日本経済はどう変わる      …… 北村 巌(金融ジャーナリスト)
 虚構の新冷戦にだまされてはならない         …… 湯浅一郎(ピースデポ)
 電気代も上昇? ~日本のエネルギーと私たちの電気  …… 吉田明子(FoE Japan)
 「労働」と「雇用」の未来を展望する         …… 中野麻実(派遣労働ネットワーク)
 使用者優位を変えられるか ~欧米の労働運動にまなぶ …… 浦田 誠(ITF東京事務所)
 国の政策と農の現場 ~分断とすれ違い        …… 大野和興(農業記者)

 定価 500円(税込)
 送料 75円

 ◇表紙のデザインは、韓国在住のデザイナー、金永植(キムヨンシク)さんの作品です。

まなぶ2022年1月号表紙


2022年 1月号 (№785)


     レーニン
【特集】『国家と革命』からまなぶ
 この本をご存じですか。初めて見たという人はいまや若い方だけはないようです。「革命」という言葉がふつうに流れる今日、その印象はどんなものなのでしょうか。
 私たちが働き暮らしていくためには、国家はなくてはならないもののように思えます。身近では、お役所であり、病院であり、水道局や消防署、警察、裁判所(これは少し遠い?)であったりします。同時に、思うようにならないと不満の矛先にもなります。そして、自分たちの代表として国家を担う人たちを選ぶことさえ敬遠されます。そんないま、格差と貧困がかつてなく広がり、無視できなくなった政府は、「新しい資本主義」なるものを推し進めようとしています。
 マルクスは、国家は「階級支配の機関であり、一つの階級による他の階級の抑圧の機関であり、階級の衝突を緩和しつつ、この抑圧を合法化し強固なものにする『秩序』をつくりだす」と述べています。そしてレーニンは、その機構をいかに変えていくのかについて、この本で述べています。時代や情勢の違いを超えていま、どんなことが見えるでしょうか。

 『国家と革命』から学ぶこと            …… 川村訓史(関東労大講師)
 和解しがたく敵対する階級への分裂が生みだした国家 …… 浪江福治(埼玉労大)
 対立を自覚し、その仕組みを変えよう        …… 田中誠一(労大茨城)
 労働者の解放のために発見された政治形態      …… 横山松栄(東京ネットワーク23)
 「国家の廃止」についてのエンゲルスの深堀り    …… 飯沼秀雄(千葉県労大)
 経済と人々の発展を通じて国家は眠りこむ      …… 田中秀樹(関東学習交流会)

 定価 500円(税込)
 送料 75円

 ◇表紙のデザインは、韓国在住のデザイナー、金永植(キムヨンシク)さんの作品です。

まなぶ2021年12月号表紙


2021年 12月号 (№784)


【特集】人の評価と賃金がつながると、どうなるの?
 先の衆院選挙で過半数を維持した岸田政権の下、看護師、介護福祉士、保育士を対象とした賃上げが経済対策に盛り込まれ、年度内にも引き上げる見通しだ。「政府調達」で、従業員の賃金を引き上げた企業から優先的に物品やサービスを買う案も新たに加わった。安倍元首相の時に「官製春闘」と呼ばれたものの再来だろうか。こうなると賃金は政策で決まることになる。
 ちょっと待て。経済成長が前提だ──。首相はそう言うだろう。企業の業績が回復しないと……。どこまでもこのくり返しのようだ。
 賃金が上がりそうにないならば、どう考えるだろう。どんなにがんばっても赤字脱却・業績回復が前提だとすれば、まわりの働き度が気になる。「公正な評価」を求める背景でもあろう。同時に、労働者が意欲をもって働いてくれないと業績回復も経済成長もない。紆余曲折をへて登場したのが人事評価制度。モチベーションを維持・向上させるツールとなったのだろうか。賃金と人の評価がつながると、どんなことなるのか。考えてみたい。

 広がるテレワーク 労働組合の出番です。    …… 新井栄三(ビジネスレーバートレンド編集長)
 「コストカット」を提案する青年と話したいこと …… 玉川 渉(JR社員)
 「評価で決まる」現実を素直に受け入れる青年  …… 新井悠人(バス運転手)
 「学力検査・調査」 評価ってなんだろう?   …… 大竹結子(教員)
 証券会社の人事評価              …… 北村 巌(金融ジャーナリスト)
  "映画愛" の世界でまかりとおるハラスメント   …… 土屋トカチ(映画監督)
 仲間が求める「評価」とどう向き合うか     …… 真下亮祐(市役所職員)
 公正な評価に見合う賃金を求める韓国の若者   …… 韓 興鉄(翻訳家)

 定価 500円(税込)
 送料 75円

◇表紙デザインは、デザイナーの大島勝範さんの作品です。

まなぶ2021年11月号表紙


2021年 11月号 (№783)


【特集】地球温暖化とは
 日本でもようやく政権の目玉施策の一つとなった地球温暖化対策。どこか政治的な思わくもただようが、立ち止まってはいられない。高温、豪雨・災害……温暖化対策は待ったなしだ。SNSやメディアでもさまざまな意見が飛びかう。
 でも、正直、なにが本当なのかよくわからない。私たちの暮らし、労働の中で、どんな問題があるのか、学んでみよう。








 Q1  球温暖化と気候変動
 Q2 どんな業種にどんな影響を与えるの) … 谷村暢子(原子力資料情報室)
 Q3 省エネ、再エネは、温室効果ガス削減に有効なの
 Q4 日本政府は、どうに動いているの
 Q5 再生可能エネルギーは、自然破壊なの … 松久保肇(原子力資料情報室)
 Q6 近年になって世界的な問題となったの)
 Q7 温暖化はフェイクって、どんな人たちが言っているの
 Q8 世界では先進的な取り組みが行われているの
 Q9 経済をまわさないと環境も雇用も守れないの … 明日香壽川(東北大学)
 Q10 温暖化対策は、自然エネルギーへの転換だけなの … 伴 英幸(原子力資料情報室)

 定価 500円(税込)
 送料 75円

◇表紙デザインは、デザイナーの大島勝範さんの作品です。

まなぶ2021年増刊号表紙


2021年 増刊号 (№782)


【特集】改革の40年
 『戦争を知らない子供たち』という曲を覚えているだろう(いや、知らない?)。 
 最初に歌われたのはたしか、1970年の大阪万博のとき、50年も前の話しだ。当時、日本でもベトナム反戦運動が盛り上がっていた。「反戦歌」として歌われたものの、「戦争にも行ってないくせに生意気なことを言うな!」「そんなあまい歌を歌ってる場合じゃないだろう!」「戦死者を屈辱(ママ)するな!」などなど、「戦争を知る元子供たち」から批判が寄せられた。
 戦争を「行革」に置きかえるとどうだろう。
 中曽根行革(土光臨調)から40年が過ぎ、当時の行革を知る労働者の多くが60歳を超えた。この間も、「改革」を旗印に行革合理化が推し進められてきた。そこには「行革を知らない子供たち」からの期待も寄せられた。そして今度も、大阪万博当時の「元子供たち」のように語るのだろうか。
 平和憲法の下で反戦運動とともに盛り上がった労働運動。直接戦争を経験することはなかったものの、日本がかかわる戦争はいまもつづく。そしていまも、「改革」という名の合理化はつづく。40年をへた今日、私たちの課題を考えてみたい。

 行政改革の背景を考える           …… 日野洋一(労働大学講師)
 自己責任論を浸透させた「地方行革」     …… 大泉敏男(連合山形元会長)
 行政改革と政府関係法人労働者のたたかい   …… 豊島栄三郎(政労連元委員長)
 奪われるな学校教育             …… 西澤 清(日教組元副委員長)
 "改革"で疲弊する自治体現業職場       …… 市川正人(関東労大講師)
 公務労働をディーセントワークに       …… 染 裕之(東京清掃労組)
 反行革のたたいから合理化を考える      …… 山本英二(自治労新潟県職労)
 人間らしく働きつづけることにこだわった40年 …… 重黒木康恵(自治労前女性部長)

 定価 500円(税込)
 送料 75円

まなぶ2021年10月号表紙


2021年 10月号 (№781)


【特集】人権が守られない社会
 今年5月の憲法記念日。NHKの世論調査で憲法改正の必要があるかを聞いたところ、「あると思う」が33%、「ないと思う」が20%だった。また、戦争の放棄を定めた憲法9条を改正する必要があるかを聞いたところ、「あると思う」が28%、「ないと思う」が32%だった。
 例年のように「改正」がテーマとなる憲法。でも、話題にしなければならないことはそれだけなのか。たとえば、職場や地域で、三つの原則(国民主権、基本的人権の尊重、平和主義)は守られているのだろうか。じっさい、「そんなこと考えてみたことがない」「そんな暇もないし、何の意味があるの?」……といった答えが返ってきそうだ。
 毎日のように報じられるコロナ感染症。そのことが話題になる前には「働き方改革」があった。そんな、めまぐるしい日常の中で、守られるべき人権は、いまどうなっているのか。

 憲法で考える「この国のかたち」       …… 斉藤小百合(恵泉女学園大学)
 司法制度の改革ですすむ都合のいい国民づくり …… 北川鑑一(弁護士)
 スリランカ人女性の死にみる日本の人権    …… 織田朝日(外国人支援団体)
 憲法の示す価値から考える非正規公務員    …… 川村雅則(北海学園大学)
 人権をまなぶはずの教育現場の日常      …… 舘洞康範(岩手県教組)
 職場が奪われた公務員の人権は?       …… 渡 常幸(国家公務員)

 定価 500円(税込)
 送料 75円

◇表紙デザインは、デザイナーの大島勝範さんの作品です。

まなぶ2021年9月号表紙


2021年 9月号 (№780)


【特集】選挙でなにが変わるの?
     と思うあなたへ

 東京五輪の余韻を残しつつも、自粛要請は日に日に高まるばかり。リモートワークもわかるけど、だれがやるの? ワクチン接種が進んだ国々では、外出だって、コンサートだって、飲み会だって楽しんでいる。衆院選を前に、明かりが見え始めたって! 政治への信頼はますます薄れるばかりだ。
 そんな中で求められる経済対策。じっさいに求められるのは、職場での一人ひとりの生産性と会社への貢献だ。すこしだけ期待した「働き方改革」も危機克服へと舵をきるのだろうか。
 ともあれ、議会制民主主義をとるこの国で、私たち主権者がいつまでも政治(選挙)に無関心ではなにも動かない。まずは働く者の課題を考えてみよう。



 はたらく人のための政治へ    …… 横田昌三(自治創造研究会)
 データでみるはたらく者の状態  …… 菅原修一(関東労大講師)
 憲法と働くものの権利を争点に  …… 宮里邦雄(弁護士)
 変わらない政治 変えられない職場  なにをすればいいの?
                 …… 渡辺賴彦(全国青年団結集会千葉県実行委員会)

 定価 500円(税込)
 送料 75円

◇表紙デザインは、デザイナーの大島勝範さんの作品です。

まなぶ2021年8月号表紙


2021年 8月号 (№779)


【特集】米・普天間基地移設合意から四半世紀
 25年前の4月、沖縄を苦しめてきた米・普天間基地が返還されることが日米両政府のあいだで合意された。戦後からこれまでのことを考えると、大きな変化である。1972年の日本への復帰以来であろうか、期待は高まった。
 その後、移転先を巡って二転三転、さまざまな思惑が動いた。「経済的自立」「抑止力」といった疑問も投げかけられた。
 そんな大局とは別に、基地の下で生きる人たちがいる。どのような変化が起きたのであろうか。起きなかったであろうか。






 返還合意から25年 たたかいの展望と課題 …… 伊波洋一(参議院議員・沖縄の風)
 沈黙を破った沖縄の女性の力        …… 山城紀子(ジャーナリスト)
 無関心と上から目線 本土の側の思考停止  …… 杉田 敦(法政大学)
 オキナワで学ぶことで青年は成長できる   …… 近藤和樹(平和友好祭実行委員会事務局)
 中国から見える普天間基地問題       …… 吉田陽介(北京理工大学)

 定価 500円(税込)
 送料 75円

◇表紙デザインは、デザイナーの大島勝範さんの作品です。

まなぶ2021年7月号表紙


2021年 7月号 (№778)


【特集】原発事故から10年科学信奉がうばったもの
 戦後、科学技術への期待の高まりとともに一時は原発列島と化した日本であったが、起きるはずのない事故がおきた。これまでなら隠蔽・改ざんなどでごまかせたが、衆目を集める中でのできごとだった。その後、原子力政策が大きく転換されるかに見えたが、原発はベースロード電源の一つとなり、環境対策として、再稼働、運転期間延長が着々とすすむ。「経済問題」としても。
 そしていま、汚染水の海洋放出も農作物の汚染も、科学的に大丈夫とされ、風評被害が問題とされる。被災した人たちも帰還・復興が求められる。復興五輪が後押しするかのように。それでもぬぐえない不安。そこに生きる人たちにとって、その解消がまたれる。モリカケ・桜問題などと同様、その責任が問われないまま、次へと意識が向けられる。それを追及する時間も余裕も、そして政治勢力もないかのように、いまはコロナと五輪に。めまぐるしい日常で失われていくものはなにか。 


 原子力利用で垣間見える権力の暴走   …… 伴 英幸(原子力資料情報室)
 風評被害との向き合い方        …… 上田昌文(NPO市民科学研究室)
 福島復興の長期的課題と政策転換    …… 除本理史(大阪市立大)
 農と食に忍びよる技術信仰       …… 大野和興(農業記者)
 食の現場から見える「復興」のありよう …… 川原祐樹(国家公務員)
 フクシマを捏造した事実があった    …… 武井芙由子(会社員)

 定価 500円(税込)
 送料 75円

◇表紙デザインは、デザイナーの大島勝範さんの作品です。

まなぶ2021年6月号表紙


2021年 6月号 (№777)


【特集】はたらくものの人権はいま
 過労死やセクハラ、パワハラ、そしてさまざまな差別が日々をにぎわし、課題解決が叫ばれる。昨今はコロナ禍も加わり、はたらくものの人権が踏みにじられる。
 しかし昨今、それを放置すれば社会的な評価をうける。企業もそのことには気づいており、啓発に力が入る。こうして企業の社会的責任が問われること自体は良いことなのだが、第一義的には「企業価値の向上」であることには変わりない。
 コロナ禍では、この社会、儲かってなんぼ、雇用も維持されるという意識も強まっている。はたらくものを守るものは何か、考えてみよう。






 人権への配慮はいまや世界標準         …… 韓 興鉄(翻訳家)
 非常事態の解雇はどこまで許されるの      …… 中川 亮(弁護士)
 技能実習生があぶりだす日本の人権       …… 北島あづさ(全国一般岐阜)
 不安定な生活、権利がない。これも自分の選択? …… かわむらけんいち(アニメ作家)
 人間扱いされないこの世界で、できること    …… 土屋トカチ(映画監督)
 被害を最小限にするために、できること     …… 河 潤美(弁護士)
 配転は当たり前? 人権は守られているの?   …… 濱本凌汰(弁護士)

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