八甲田山岳スキーツアー

2005年2月】

毎日毎日吹雪き、しかしロープウェイはガンバル!


2月12日>

まだ暗いうちに家を出、電車の中で夜明けを迎えました。
町並みの水平線にはブルーとオレンジの朝焼けが徐々に大きな空に広がっていきました。
羽田空港に着いたら今日は「条件付き」の運行です。
こんなに穏やかな空なのに・・・
青森空港に降り立つ瞬間には雪も降ってなく穏やかだったのに、地上エンジンに切り替わった途端雪が沢山降り出しました。
お迎えのバスは、、、と、探すと、今日はバスのエアコンが故障して3台のタクシーで行きます。と、言われました。
乗り込んだタクシーはチェーンが緩んでいるらしく、走っている間中車体にガンガンぶつかってうるさかったです。

ホテルに着いて、支配人から「スキー場へは11時でいいですね!」って言われてそそくさと支度。
何でも、ワケありで11時じゃないとダメなんだそうです。
ロープウェイ駐車場には観光バスが何台も止まっていました。
いつものように「てぷらのどん」で昼食を取っている時でも雪が激しく降っていました。
それでも前回の時の様に激しく突き刺さるような風ではなかったので、頑張ってリフトに5回乗りました。
リフトに乗っていると、途中3箇所でスキーが雪面に付いてしまいます。

4時の送迎バスに乗ろうと待っていたら、酸ヶ湯のツァーバスが2台もいて、
それだけでは乗り切れずピストンをしていました。
この日、酸ヶ湯ツアーは160名もいたそうです。


<2月13日>
雪・霧
気温−12.6度/風速12m/s
午前=変則フォレスト
午後=銅像


連休とあって、ロープウェイ乗り場は大混雑!
スキー客と観光客が入り混じって、待ち時間は45分!!
昨日は、1時間待ちで外まで並んだそうです。

午後からは、銅像コースへ行きました。
鉄塔までの歩きは雪が沢山積もっていていつもより歩くのが楽でした。
最初の斜面では視界が悪かったのですが、滑降を始めると、誰も彼も「ホゥーッ」「ホゥーッ」と声を上げて落ちていきます。
そんなにいいのかと思って私も降り始めたとたん、私も歓声を上げてしまいました。
腰までパウダーに埋もれ、顔まで粉雪にまみれます。
近年、最高の雪質でした。
降りてくる人皆、良い笑顔で満足げでした。
後ろから酸ヶ湯ツアーが追ってきました。先をこされちゃうかな?
前嶽が前方に見えてきて、斜面をトラバースする頃にはナント!上空には青空が広がってきました。
酸ヶ湯チームは我々の上部の斜面をトラバースして行きます。
斜面を切るなんて、なんて事をするんだ・・・と、思いました。
事なきを得てよかったですけれどもね・・・
トラバースが終わり、視界の良くなった斜面を滑り降ります。
ここももちろん!快適〜!のパフパフ斜面です。
今日はみんな満足、満足のツアーでした。

露天風呂では雪壁が3Mあまりもあり、屋根の上の積雪がいつずり落ちてくるかヒヤヒヤしました。
もちろん前方の景色は全く見えません。でも、強風の直撃は受けない利点があります。
皆さまどうぞお気をつけてお入りくださいね。

雪まみれの休息所 -11:08- みんなが「ホゥーッ!」「ホゥーッ!」と叫んで滑った斜面 -14:06-
前嶽の上部をトラバースする酸ヶ湯ツアー -14:44- 前嶽をトラバースして斜面を滑降もちろん!パフパフ!

<2月14日>
雪・霧
気温−14度/風速24m/s
午前=東斜面〜フォレスト
午後=ヘモ

今日はガイドさんが2名だけです。
観光客が沢山来て、お昼をホテルで食べるので大忙し・・・
それでもツアーは30名余り・・・
ロープウェイ、昨日迄の大混雑は解消し、今日はスムーズに乗れました。
バレンタインデイという事もあって、ロープウェイからチョコレートのお菓子が配られました。
一人ひとりにもらえて嬉しかったデス!どうもありがとうございました!

昨日の雪質はどこへやら・・・午前は昨日滑った最初の斜面へ行ったのですが
とても同じ斜面とは思えませんでした。しかも風がものすごく強い!
斜面が終わって、緩やかな何でもないところを降りていく時、私がコケてしまったので起き上がるのにしばし時間がかかってしまいました。
その為、前者との間隔が空いてしまい、すっかり見失ってしまったのでした!
視界は悪いし、強風でトレースも消え、見当たりません。
それでもわずかなトレースと、当てにならない勘に頼って、そろそろと下降して行きました。
私の後ろには何人もの人が続いて滑って降りてきます。
もし、ルート選定が間違っていたらどうしよう・・・・・と、思いました。
少し広いところに出、ルートが三俣くらいに分かれています。
さぁ、どっちへ行ったらよいものか・・・と、思ったら霧の中からコールが聞こえて来ました。
左前方を見ると、黄色いウェアのダイチャンの上半身が雪の中に見えました。
あ〜〜よかった〜〜〜!!

午後のロープウェイは、
「只今、大変強風の為25m/s以上となりましたら運行を休止させていただきますので予めご了承ください」
と、しきりにアナウンスしています。トイレに行ったついでに電光掲示板を見ると「風速24m/s」となっていました。
みんなに「大変!今、風速24m/s!」と、告げると、大抵の人は止まる前に上がってしまおう!
と、支度を始めたのですが、「止まればいいなぁ〜」と心から願う人が約一名。

山頂駅に到着し、師匠から天気について解説がありました。
要約すると以下の通りです。
こういう北西の風が強い時は、日本列島の気圧配置をそのまま八甲田に当てはめて考える。
そうすると、西高東低の気圧配置では、温泉ルートでは晴れて雪質もいい。
私「じゃぁ、午後は温泉ですね!温泉がいいんですね!」
師匠「今日はー上まで登れない!」

と、言うことで、山頂駅を出た途端、スキーを履くことになりました。
あんなに期待させておいて・・・ガッカリ。

夜は、食事を軽めにしました。
大阪からタコが到着するのです。
なんと、大阪の方達が明石のタコを買ってきて本場モノのタコヤキをご馳走して頂くことになっているんです!
材料も何もかも大阪の物を使ってのタコヤキです。
こちらで食べるタコヤキと大違いで、周りカリカリ中はトロ〜っていう感じでとても美味しかったです。
みんなで一袋全部食べてしまいました。本当にご馳走様でした!!


<2月15日>
雪・霧
気温−9.6度/風速9m/s
午前=かもしか
午後=モッコ沢

バスが故障です。
ヒーターが壊れてしまったとの事・・・
どうりで、昨日の帰り便では冷房が効いていると思っていましたが。
ホテルからスキー場迄、マイクロでピストン+乗用車使用

本日もガイドさんは2名。
久々に支配人が登場でした。「今日は3本行く」と張り切っていましたが、、、
午前は、かもしかへ行きました。相変わらず雪は重いし、視界は悪しです。
最初の斜面もコケコケで、終わると、ず〜と歩きが続きました。
いつもはゆるい傾斜で滑って降りてこれるのですが、積雪量が多くて滑らないのです。
上部の枝も手の届く所にあります。
トップは始終ラッセルで非常に疲れたと思います。(→支配人)
一人汗だくのようでしたが、途中でダイチャンと交代していました。
お疲れ様でございました。

午後は、モッコ沢へ行きました。
こちらは、傾斜もあるので、滑って降りてこれました。
雪質も思ったより良かったです。

かもしかコースで風雪に耐える -10:34- モッコ沢 -14:57-


いつものように、帰りの空港行きバスに乗るときにお見送りしていただいた方
寒いのにありがとうございました。
師匠は、「明日は良い天気」って言ったのに、翌日はロープウェイが運休で残念でしたね。
皆さま、またお会いできるのを楽しみにしています。


HTML2006 Jan 2006年1月日本中が低温、豪雪地帯は記録的な大雪の中・・・
HTML2005 Spring 2005年4月猿倉ルートを滑りました
HTML2005 Feb 2005年2月毎日吹雪き、最高のパウダー!
HTML2005 Jan 2005年1月またしてもロープウェイ止まり酸ヶ湯三昧
HTML2004 Feb 2004年2月ロープウェイもリフトも止まり酸ヶ湯初体験
HTML2004 Jan 2004年1月飛行機もロープウェイも止まった
HTML2003 Jan 2003年1月最終日はパフパフでした
HTML2002 Feb 2002年2月お天気もよくて・・今年の雪はちょっと・・・
HTML2002 Jan 2002年1月雪質はイマイチでした
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HTML2001 2001年2月の記録です色々あって大変でした
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FLASH 大雑把ですが八甲田の山々の位置関係と各コースはこちらでどうぞ




さわのすけ★「北鎌尾根」