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物理療法 ケーススタディ3(骨折)
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現場の問題点

骨折に対応する物理療法は今まであまり推奨されていませんでした。超音波治療などでは禁忌(きんき:やってはいけないこと)の適応例に骨折が含まれていたのですが、現在ではその設定管理を適切に行うことで有効的に利用できるようになってきています。

※傷害には個人差があり、すべてがこの例に適応するとは考えられません。実際の設定は医師と相談のうえ、行うようにしてください。

【受傷時】
慢性的な手関節痛が続き、テーピングで手関節を固定しながら練習を続けるが、痛みがひどくなったため病院を受診する。有鉤骨骨折と診断され、骨片除去の手術適応となる。

【実際の物理療法】
手術、抜糸後より微弱電流治療を継続的に行う。

ポータブルのため、微弱電流機器を選手に貸し出して時間のあるときは必ず行うようにしました。特に夜の寝ている間には電源を確保し、電流を流した状態にします。これにより長時間の物理療法効果を期待することが出来ます。

特に手関節周辺部の手術は細かな神経が多く、どうしても感覚の鈍さやしびれが残るのですが、使い始めて3日目には手のひらのしびれ感が減少し、選手がびっくりしました。傷口の痛みやつっぱり感はありましたが、うずくような痛さはなく、2週間もすると痛みはほとんど気にならなくなりました。手術後約6週間で競技復帰。早期競技復帰を果たした典型的な一例です。

【人的・時間的な効率】
最初の微弱電流設定をきちんと行えば、後は選手に管理させるため、人的な効率は非常にいいです。時間も選手の空いている時間や寝ている時間を利用するため、特に問題なく行えます。

【問題点】
電源の確保がむずかしいこと。コンセントの近くに布団を移動させて寝てもらいました・・・(^_^;) また寝ている途中で電極がはがれてしまうことがあるので、サポーターなどをうまく利用するようにしました。

【問題点を解消しよう!】
PRO Supporter(プロサポーター) スーパープロリストラップライト←電極がはがれないようにひと工夫。

●PRO Supporter(プロサポーター) スーパープロリストラップライト

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