〜スポーツ医学、コンディショニング、トレーナー情報等〜

 

 


 

TOP はじめに (たぶん)日刊トレーナーニュース プロフィール

TOP > 教科書にはのらないマメ知識 > 末梢神経障害とビタミンB12

マメ知識 末梢神経障害とビタミンB12
なぜ医師は様子をみましょうというのか

上手な診察の受け方

痛み止めがいけないワケ

必ずケガを目撃する

信頼関係を築く

天気と痛みの関係

朝練は体に悪いのか?

トレーナーの資質とは

スポーツ選手と視力矯正

末梢神経障害とビタミンB12

選手と熱中症と腎機能障害

組織修復期間の目安

末梢神経障害によるスポーツ外傷・障害はいろいろありますが、ビタミンB12は葉酸(ようさん)と協力して赤血球の生成や神経細胞の修復にかかわっています。末梢神経障害による痛みやしびれなどに対し、医療機関ではビタミンB12の入った薬(代表的なものとしてメチコバールなど)を処方されることがあります。

ビタミンB12はもちろん食材から摂取することが可能であり、日常生活で偏った食事や過度な食事制限がない限り不足するということはまずありません。ビタミンB12はあさりやかきなどの貝類、肉類(とくにレバー)、魚類、卵や牛乳にも多く含まれています。植物性の食品には含まれていません。

【1日摂取推奨量】
●成人男女:2.4μg
●妊婦・授乳婦:+0.4μg
※上限量は定められていません
※「日本人の食事摂取基準(2005年版)」による
※成人=18〜49歳

一般用医薬品としてビタミン主薬製剤製造承認基準において認められている1日最大分量は1500μgです。薬を処方されるときはこの最大分量を3回に分けて服用することが多いようです(ただし年齢及び症状により増減ありますので、必ず医師の処方に従ってください)。

通常のサプリメントなどに入っているビタミンB12に比べると治療として使われる薬は含有量が数倍〜数百倍と多く、末梢神経に対する効果が高いといわれています。そのため、手足のしびれや痛みを伴う末梢神経障害の治療に広く用いられています。糖尿病で神経が傷んでいるときや、帯状疱疹にともなう神経痛にも使われます。

もともとが水溶性ビタミンなので、とりすぎてもすぐに排泄され、体にたまることもありません。

末梢神経障害をもつ選手には規則正しい食生活であるかどうかをまず確認し、その上で必要に応じて医師と相談の上、ビタミンB12をうまく活用するようにしましょう。

 

[←前の記事へ] [後の記事へ→]