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マメ知識 スポーツ選手と視力矯正
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必ずケガを目撃する

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天気と痛みの関係

朝練は体に悪いのか?

トレーナーの資質とは

スポーツ選手と視力矯正

末梢神経障害とビタミンB12

選手と熱中症と腎機能障害

組織修復期間の目安

眼が悪い、いわゆる視力が悪いといわれているスポーツ選手にとって、視力を補正するためのコンタクトレンズやメガネはスポーツ現場においても欠かせないものです。通常では両眼で0.7以下の視力の場合、補正する必要があるといわれています。では激しく動くスポーツ選手にはどのような視力矯正器具が適しているのでしょう。

【メガネと各種コンタクトレンズの比較】

 

メガネ

ハードコンタクト

ソフトコンタクト

管理

簡単

比較的簡単

やや面倒

装用感

耳・鼻への圧迫感
ずり落ちやすい
ゴロゴロ異物感

比較的快適

塵や埃

強い 非常に弱い 弱い
視野

狭い

広い

広い

【コンタクトスポーツで】
相手との接触が多いコンタクトスポーツ(バスケットボール、ラグビー、サッカーなど)は眼の打撲を考慮するとハードコンタクトレンズは非常に危険です。またメガネも動きづらいため、ソフトコンタクトレンズが適しているといえます。

【ノンコンタクトスポーツで】
相手との接触が比較的少ないが激しい動きをともなう競技(野球、テニス、バレーボール、スキーなど)では瞬時の動きに対応しなければならないため、眼の中でレンズが動くハードコンタクトレンズよりソフトコンタクトレンズがよいでしょう。

【その他ノンコンタクトスポーツ】
ゴルフやアーチェリーなど比較的動作が激しくないスポーツや塵や埃が多い中で行うスポーツはメガネが適しています。

【水中スポーツ】
水中でのスポーツは水中メガネを使用しますが、水中メガネを使用する際にコンタクトレンズははずすようにしましょう。海やプールは塩分や消毒剤などが含まれているので、特にソフトコンタクトではレンズに悪影響を与えます。また、泳いだ後は眼への負担が大きいため、コンタクトレンズの装用は活動後3時間ほどたってからつけるようにしましょう。

スポーツをする環境と使用する人の眼の状態により、その状況にあわせた視力矯正器具を使用する必要があります。選手によっては両方の特徴をうまくいかして、眼鏡とコンタクトレンズの両方を使う人もいます。また普段から眼の調子があまり思わしくない場合などは、必ず眼科医の診察のもと判断するようにしましょう。

 

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