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〜スポーツ医学、コンディショニング、トレーナー情報等〜 |
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マメ知識 | 選手と熱中症と腎機能障害 |
なぜ医師は様子をみましょうというのか 上手な診察の受け方 痛み止めがいけないワケ 必ずケガを目撃する 信頼関係を築く 天気と痛みの関係 朝練は体に悪いのか? トレーナーの資質とは スポーツ選手と視力矯正 末梢神経障害とビタミンB12 選手と熱中症と腎機能障害 組織修復期間の目安
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スポーツ選手は普段から非常に運動量が多く、筋肉を酷使します。暑い時期での練習や試合では発熱が37℃以上にあがっていることも珍しくはないのですが、この時期には特に熱中症に注意する必要があります。 筋肉の拘縮などが代表的な熱けいれん、全身の疲労感やさまざまな症状を伴う熱疲労、さらには発汗などがみられず意識障害のある熱射病などその重篤度によって症状は変わりますが、迅速な対応が必要なのは言うまでもありません。 選手に熱中症の疑いがある場合は医療機関を受診し、血液検査などを行います。ここで異常値がみられた場合は適切な対応がとられるのですが、腎機能障害のチェック項目としてCPK(クレアチンフォスフォキナーゼ)やクレアチニンなどがあります。 ●CPK(クレアチンフォスフォキナーゼ) ●クレアチニン 筋肉を限界まで使うと、筋肉組織が融解し血液中にCPKがより多く含まれることがあります。高い値を示す場合は心筋梗塞や筋ジストロフィー、横紋筋融解症などの病気を疑うことがありますが、激しい運動を行った後にもCPKが高くなる場合があります。 スポーツ選手の血液中のCPK、クレアチニンの高値は、必ずしも腎機能障害を示すものではない場合があるということも、トレーナーのマメ知識として知っておきたいものです。 スポーツ医学に詳しいドクターは血液検査結果で、「腎機能低下」の診断をされた選手を何度も病院に迎えにいったことがあるそうです(^_^;) それだけ激しい運動を行い、血液検査で異常値が出るほどの選手ですから、これを期に「休養は不可欠である」と指導者に訴えるのも一つの手かもしれません。 ※ドクターとスポーツ現場の話をもとに構成しています。
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