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〜スポーツ医学、コンディショニング、トレーナー情報等〜 |
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マメ知識 | 天気と痛みの関係 |
なぜ医師は様子をみましょうというのか 上手な診察の受け方 痛み止めがいけないワケ 必ずケガを目撃する 信頼関係を築く 天気と痛みの関係 朝練は体に悪いのか? トレーナーの資質とは スポーツ選手と視力矯正 末梢神経障害とビタミンB12 選手と熱中症と腎機能障害 組織修復期間の目安
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雨が降る前や台風が近づくと、過去に大きなケガや手術をしたことのある選手、慢性の痛みを抱える選手などは「患部の調子が悪い、痛い」と言います。私も10年来の手関節痛があったのですが(もう完治しました)、雨の降る前は決まって痛くなりました。「人間天気予報」です(^_^;) 天候によって痛みを感じる閾値(いきち=限界値のようなもの)が下がるのですが、これには気圧や低温が関係するというネズミを使った研究が発表されています(2004年)。こうした気圧の変動による痛みの変化は交感神経が関与していると言われています。 交感神経とは自律神経の一つで体を興奮状態にする神経です。副交感神経は逆に体をリラックスさせる神経です。 天気が悪くなる、つまり気圧が下がると体のセンサーが反応して脳に伝達し、その結果交感神経が作用します。交感神経は血管を収縮させるため、末梢で血液の流れが悪くなり、疲労物質がうまく体外に排出されず、結果として痛みを感じやすくなります。偏頭痛も同じく交感神経の作用によって起こりやすくなります。 痛みは天候に左右されるため、雨の降る前に選手が「今日はいつもより痛みを感じます」と訴えてきたら、天気と痛みの話をして、いつもより入念にウォーミングアップを行うように指導します。出来るだけ患部を温め、血液循環をよくすることで痛みが軽減することが期待できるからです。セルフマッサージなども効果的です。 ただしこれはあくまでも慢性障害に対応するものであり、急性の外傷で温めてしまうと腫れがひどくなったり、痛みが増すことがありますので注意しましょう。
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