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〜スポーツ医学、コンディショニング、トレーナー情報等〜 |
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マメ知識 | 痛み止めがいけないワケ |
なぜ医師は様子をみましょうというのか 上手な診察の受け方 痛み止めがいけないワケ 必ずケガを目撃する 信頼関係を築く 天気と痛みの関係 朝練は体に悪いのか? トレーナーの資質とは スポーツ選手と視力矯正 末梢神経障害とビタミンB12 選手と熱中症と腎機能障害 組織修復期間の目安
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スポーツを行っているとどうしても避けられないケガ(特に外傷)や障害などが起こってしまいます。トレーナーはケガの予防を最も重要な課題の一つとして活動しているのですが、スポーツ現場からケガがなくなることはむずかしいのが現状です。 ケガをして「明日試合がある」とか「練習を休めない」などと選手が訴えてくることはありがちな話です。選手に病院へ行くように指示し(時にはついていき)、事情を説明すると医師から飲み薬で消炎鎮痛剤(ロキソニンやボルタレンなど)を処方してもらうことがあります。 この消炎鎮痛剤を使用して試合や練習にでると一時期は痛みがおさまったような感じがします。しかし痛みが軽くなったからといって痛みを伴う動作を繰り返しているとやがては薬の効き目もなくなり、痛みが再発します。 問題は痛み止め自体が悪いものではなく、その使用方法に問題があるということを認識する必要があります。使い続けることで、 @痛みが楽になったと錯覚してムリに競技を続ける A何度も服用するとその薬効力が弱くなる B何度も服用すると軟部組織などが弱くなる Cからだの持つ治癒能力を低下させる D消化器官に悪影響を及ぼしやすい などがあげられます。消炎鎮痛剤は文字通り「炎症を抑える」ことと「痛みをしずめる」ことを目的としています。そのもの自体はケガの治癒に効果的であると考えられますが、薬を服用し、痛みの起こる動作を休むことではじめて有効であり、競技を行うためにムリに使用し続ける目的で処方されているのではないのことを認識する必要があります。 ちなみに、服用の消炎鎮痛剤よりも座薬の消炎鎮痛剤のほうがその痛みの軽減度合いは高く、薬よりも注射などで直接患部にアプローチするほうがさらにその効果は高いとされています。 ケガの状況、選手のおかれている立場、必要な対処法であるかどうかをしっかり把握した上で、上手に消炎鎮痛剤とつきあっていきましょう。
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