腱鞘炎ノート

For All Patients Who Are Troubled With TENDINITIS.
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病院ヘ行こう

 

痛いな、腱鞘炎かなと思ったら整形外科を訪れましょう。
なんてことは誰でも知ってるか。
桜が今まで書物やインターネットで調べた限りでは、整形外科では腱鞘炎の治療として次の3つの手段のうちいずれかをとっているようです。
患者の症状の程度に応じて

@保存的療法  
Aステロイド注射
B腱鞘切開手術

 @ は前の「治療」のページの1〜9を参考にしてください。
 これに少し追加になりますが、高度な医療を目指す大学病院と、手術など究極的な治療ができない、または目標としていない街の病院とでは、この保存療法への依存度がかなり違って来ます。 街の整形外科というのはリハビリ施設を充実させ、リウマチや神経痛、肩こりなどの難治な症状で困ってる患者さんの駆け込み寺となっております。また、その「永くかかる治療」が病院の経営を支えてるとも言えます。立場的には整骨院に近いでしょうか。 腱鞘炎で整形外科を訪れて、簡単な診察の後即座にリハビリルームへ廻され(桜もこの経験あります)、何ヶ月も通ったけど改善しないという話を耳にします。リハビリ治療を行うなら最初の頃は毎日、無理ならせめて2日に一度は受けないと意味がないと思いますが、5回通って全然変化がなければ怪しいもんです。「治療しながらひどい痛みが1週間変化しなければ、その治療は見切っていいと思います。その治療法が全く無意味ってことではないですが、少なくとも今のあなたの傷害にとって必要な措置ではないのです。
(症状の程度によっては電気治療やレーザーが効果ある時もあります。念のため)

 A は保存的療法に入るのですが、ステロイド剤に局所麻酔を混ぜたものを炎症部に注射します。ステロイド剤とは炎症を抑える強力な働きがあるのですが、
副作用がきついと評判の魔法の薬(?)です。従ってドクターによって
使う人と使わない人、使う回数など意見が分かれます。ただし劇的に効く場合とそうでない場合があるようです。
桜は最初は長い間効き、回を重ねるごとに 効果が薄くなっていきました。でも別の病院に行った時は薬剤も変わって(ステロイドでも色々種類がある。)、ある所は二回の注射で取り合えず治りました。でもその隣の腱は一回の注射が効きませんでした。
ステロイド剤には種類によって体内に留まる時間に差があって、長く残るものの方が効きがいいかもしれません。それを怖がる人もいるかも。
注射の腕は大事です。狭窄性腱鞘炎の場合腱と腱鞘の間に確実に薬が入らないと効果がないので。でも、同じ場所に同じ薬剤で同じ人が注射しても異なる効果が出ることもあります。原因はこっちの体の状態なのか、正しく悪いところに薬が入らなかったか。なにしろ皮膚の上から患部に薬を届けるというのはあやふやな話です。医師もこっちも中がどうなってるのかどこに炎症があるのか見えてないんですからね。
 注射を打つタイミングですが主治医曰く「痛みが極限まで行ってから打つより、早めに打った方が効果もいい」らしいです。ステロイドが効くということはレベル5→3、4→1のようになることです。なので注射を打った後も前ページで述べたような、保存療法で療養する配慮は日ごろから忘れてはいけません。

 B は@、Aいずれの方法でも治り切らなかった際の、最終的な手段。
外来で行える簡単な手術ですが、感覚神経を触ったり傷つけたりすると後遺症が残る。注射よりさらにドクターは慎重になります。

普通痛くて病院を訪れるような場合は、たい てい
レベル4か5のひどくなった時だと思います。桜が最初に行った、腱鞘炎なのに肩のレントゲンを撮るような医者は論外として何らかの処置、アドバイスをくれるはずです。
また納得のいく回答がもらえなければ、納得のいく医師に巡り合うまで病院巡りをしましょう。
腱鞘炎は仕事がらみで発症することが多く、回復に時間がかかるため回復し切らないうちに再び仕事に戻ってしまい、さらに回復に時間がかかる。
だから仕事が休めなくて、だからまた回復が…以下エンドレス。
会社勤めで、パソコンで腱鞘炎になった人などは他人の目があって休めないかもしれません。どんなに上司がイケズでも、クビになっても治すことが最優先です。
健康でさえあれば何度でも新しい挑戦ができます。でも仕事で無理して腱鞘炎をひどくした人に同情はあっても救済はありません。

■まず、納得のいく医師に出会う。(そんなに低い確率ではないはず)
■必要とあれば、必要なだけの休息をとる。

インターネットなどで腱鞘炎で悩んでいる人の意見を見てみると、職場に2週間の休職届を出した、と言っている人もいました。2週間ぐらいが目安でしょうか?
1週間で症状が回復を見せず手術に踏み切ったとして、
抜糸が1週間から10日ですから。


手の外科

 

 ところで整形外科にも色々専門があります。
脊椎疾患、ひざ関節、股関節、リウマチ、手の外科、スポーツなど。
指の腱鞘炎は手の外科だろう、ということで桜は3人の手の外科の先生に診てもらったことがあります。
どの病院にも必ず1名はいるというものではないので、事前にインターネットなどで調べ、その先生が外来に出ている曜日を問い合わせて行くわけです。
桜が病院通いを始めた時、最初の発症から2年以上経っていたので症状が軽度でした。これを慢性というのでしょうか?
いくら本人が痛くて日常生活が不便でも、医師が目の当たりにする患部は注射や手術を適用するような症状じゃない。
それで鼻にもひっかけてもらえなかったことがあったので、手の外科の先生を頼ったのです。 (しつこいようですが、最初の医者だけは重篤だったのに鼻にひっかけなかった)

 結果は、さすがに丁寧に見てくれましたが、3人のうち2人は同じ答えでした。
あまり根を詰めないように、休息をよくとるように、その細い腕をもう少し鍛えなさいと言われ、湿布と塗り薬をもらって帰りました。
実際今よりもっと症状が軽かったのかもしれません。
ダメじゃん…。 3人目の専門医に出会うのはそれから1年半以上後のことです。

それまでは何とかして痛みを取りたい一念でやっと注射を打ってくれる医師に出会い、
1年ほど通ったわけです。
その後出会った医師もそうでしたが、リューマチの専門医は比較的ステロイド注射に積極的だったように思います。リューマチという病気が難治であり、患者の苦痛を和らげることを日ごろから考えるからでしょうか。
桜がお世話になった先生は、月に1回ぐらいなら副作用の心配はないと言っておられました。一時は患部がどんどん増え、1度に5〜6カ所打ってました。薬の名前はリンデロン(水溶性ステロイド剤)+キシロカイン(麻酔剤)。 後にそこに通うのをやめたのは少し遠かったことと、段々はっきりした効果が得られなくなって来たのが理由です。副作用らしいものは出ていません。