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トレーナーを目指す! 報・連・相・打(2)
最初に

フィールドの選択
・アスレティックトレーナー
・メディカルトレーナー
・治療をするトレーナー
・フィットネストレーナー
・ストレングストレーナー

資格の種類
・日体協AT
・CSCS、NSCA-CPT

トレーナーの仕事

トレーナーの長所

トレーナーの現実(1)

トレーナーの現実(2)

トレーナーの現実(3)

資格取得のための勉強法
・参考図書

合格してのち

報・連・相・打(1)

報・連・相・打(2)

ネットワークと情報

コミュニケーションスキル

英語読解力

学生トレーナー

トレーナーに必要なもの(1)

 この図は学生トレーナーに「トレーナーの役割」について話をしたときの組織図の一例です。多少小さくて見えにくいのはご了承ください。トレーナーは監督・コーチなどのチームスタッフ、ドクター、そして選手とのパイプ役を果たさなければならないのです。コミュニケーションスキルが求められるのもこういった役割があるからなのです。

 特にチームスタッフとドクターとのパイプはほとんどなく(まったくないところもある)、ドクターからの指示(特に医学用語満載ですから)を選手、チームスタッフにいかに分かりやすく説明するかもトレーナーの仕事です。

迷ったら必ず相談しよう〜

 このような組織の中でトレーナーとして活動する場合、自分ひとりで解決できない問題はたくさんあります。というかほとんど一人で独断することは少ないです。一番困るのは「選手は試合に出たい」「ドクターは安静にするよう指示をしている」「監督やコーチはゲームに出るか出ないか判断しかねている」という場合(^_^;)

 最終的には監督の判断で選手が出るか出ないかは決まります。それを決断させるための客観的な情報をしっかりと報告し、場合によってはトレーナーの判断を尋ねられる場合もあります。こういうときはトレーナーの技量に合わせて、選手の出場が決められることにもなるので、やはりいつもいつもレベルアップしておく必要がありますね。

選手はどうしてもケガをしたことを隠したがる傾向がありますが、私個人としては基本的にはすべて監督に報告しています。もちろん報告することを選手に話し、納得してもらった上で、どこまでフォローできるかを示しておくのです。痛いのを隠してプレーをさせるか、痛いのはわかっているがその状態を把握し、コンディショニングレベルをあげた状態で「ここまでプレーが可能です」と相談するか・・・。選手・チームスタッフ・ドクターとの信頼関係を築くために必要なものは何なのか。いつもそれを探しながらトレーナー活動をしているのです。

打ち合わせは5分でもいい、でも必要です

 トレーナーが複数いるところは必ず練習前と練習後に打ち合わせ(=ミーティング)を行います。私の場合は5分です!朝であればやるべきことの確認、ケガ人の確認、練習内容の確認など。練習後であれば5分で終わらないときもありますが、今日活動したことの内容報告、応急処置等対応した選手の確認、明日の時間など。たった5分でいいですが、でも必ず必要なものであると思っています。

 そのほかに私はスタッフミーティングにも参加します。スタッフミーティングもそんなに時間はとりませんが、チームの練習内容、方向性の確認、ケガ人のリハビリ進捗状況、スタッフの予定確認など、です。

 この5分で顔をあわせ、話をするだけでずいぶん情報を共有することが出来ます。この積み重ねが信頼関係を築く土台となります。たかが5分、されど5分。貴重な時間で大きな効果を生み出すのです。

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