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トレーナーを目指す! トレーナーの長所
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 誰だ、こんなタイトルをつけたのは。と自分でツッコミを入れつつ、トレーナーの長所を考えてみる。まさに自分探しのたびみたいなもんなんですけど(笑)、きっといいところたくさんあるはず。

・スポーツ選手やチームの支えとなり、活動できる

 スポーツ選手の能力としてはゼロに等しい私ですが、現在おもにチームトレーナーとして活動しているので、勝負に対する厳しさや勝ったときの嬉しさなどは普通の生活の中ではなかなか味わえません。ましてや私がそのチームの一員として戦力となるのであれば、責任も重いし、大変なこと。でも苦楽をともにしたチームで、少しでも役に立てたのならこのうえなく嬉しいのです。毎日がジェットコースターばりの波乱万丈の日々です!?

・選手の人生を背負う?

 なんていうのはおこがましいのですが、特に学校スポーツに携わるものとしてはスポーツ現場は教育の現場でもあるのです。スポーツが出来るからそれでいい、というわけにはいかない。社会に出て、貢献して活躍できるような人材を育成することもその一つの使命なのです。

 ← これは背負い投げ

 もちろんトレーナーがその役割を全部引き受けるのではなく、監督やコーチと連携しながら必要なところをサポートしていくことになるわけです。選手を一個人として尊重し、話をよく聞き、アドバイスする。トレーナーはえてして「選手の駆け込み寺」のような避難場所となってしまいがちですが、何でもかんでも「そうかそうか・・・」と聴いてしまうだけではなく、時には目の覚めるようなアドバイスで選手のアイデンティティを確立させるような、そんなトレーナーになりたいです。

 ケガをした選手はどうしてもトレーナーとの接点が多くなり、特にメンタル面では落ち込みやすいので注意が必要です。選手を孤立させることなく、出来るだけ明確な目標をもって一緒に競技復帰していこう、と励ましていくことが大切です。しかし「がんばれ、がんばれ」だけでは選手はどう「がんばって」いいのかわからない、そんなときにしっかりと道筋を示していくことが「がんばれ」の言葉以上に力強い支えになるはずです。

 とはいってもなかなか難しいのも現状。ケガから復帰できないことを理由に競技をやめてしまう選手も数多くいます。そんな中でも「一緒にリハビリをやってきて、競技復帰できて本当によかった、ありがとう」といわれるだけで今までの苦労など吹っ飛んでしまうのです。ケガをして長く試合に出られなかった選手が、復帰試合で活躍したときには毎回感激させられるのです。

・スポーツ医学のプロになる

 どの仕事もそうですが、「これだけは負けない!」というものを確立することが必要です。トレーナーの場合はスポーツ医学全般に対する幅広い知識をもつことが要求されます。診断や治療は医師の仕事です。その中でトレーナーはスポーツ障害や外傷に対する応急処置や知識、観察力から今の状況を判断し、的確な指示を出す、コーディネーター的な役割が非常に強いです。対応が的確であればあるほど、その後の競技復帰への道が明るいのは言うまでもありません(ただし障害の内容にもよりますので一概には言えませんが)。

・誰かのためにではなく自分のために

 ・・・と書いててトレーナーって選手やチームのためだよなって思うわけです。でも今まで自分の体のコンディショニングについてまったく知らなかった選手が、自分で出来ることを行い、ケガをしないで競技生活を全うできることは私の喜びなのです。一人でも多くの選手たちにケガを予防できることを知ってもらいたい。ケガをしても適切な処置、リハビリテーションで競技復帰することが可能であることを理解してもらいたい。それを普及するのがトレーナーの役目でもあると思うのです。

 学校スポーツに携わっているので卒業した選手たちが今度指導者となって、指導者の立場から体やコンディショニングについて理解が深まり、その教え子たちに普及していくならば、本当に素晴らしいことです。そんな時代が来るのを願ってやみません。

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